【2019年3Q決算】JPモルガン・チェース、利下げ局面でも増収増益。

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予想以上の増収増益

ちょっと意外だったのですが、JPモルガンの2019年第3四半期は予想以上の増収増益になりました。

2019年に入ってからアメリカは政策金利の引き下げに転じ、この影響を受けてJPモルガンとウェルズ・ファーゴなどの銀行は苦戦するだろうと見込まれていたのですが、利率の低下の影響よりも、金利引下げで消費者が新たに住宅ローンや車のローンを組む貸付量増加のプラスの影響のほうが大きかったようです。

JPモルガンの決算は主力の個人向け銀行業務の売上増加を受けて、一株利益、売上ともにアナリスト予想を上回りました。

  • 一株利益:予想2.45ドルを上回る2.68ドル
  • 売上:予想の285億ドルを上回る前年8%成長の301億ドル

市場は、これを好材料と見て、株価は発表後に3.1%上昇しています。

この決算に、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOの舌もなめらかです。景気の減速のリスクはあるものの、2019年第3四半期では、堅調な個人消費がマイナス要因を打ち消したと話しています。

賃金と支出の増加を続けて消費者の収支は健全で、なおかつ失業率も低い状態です。世界中で貿易を巡る緊張感と地政学的リスクが、企業の景況感を減速し、支出を減らすリスクはありますが、堅調な個人消費がこのマイナス要因を打ち消しています。(ジェイミー・ダイモンCEO)

JPモルガンの成長を支えた個人向け銀行業務

既に、冒頭でも言ったように、今決算のポイントは売上比率で一番のウエイトを占める個人向け銀行業務の売上成長にあります。利息の率が低下する中でも住宅ローンや車のローンの貸付が増え、「率は低下しても、量で勝った」という決算になっています。

部門別売上(100万ドル) 3Q19 3Q18 増加率
Consumer & Community Banking(個人向け) 14,259 13,290 7%
Corporate & Investment Bank(投資銀行業務) 9,338 8,805 6%
Commercial Banking(法人向け) 2,207 2,271 -3%
Asset & Wealth Management(資産運用) 3,568 3,559 +0%
Corporate(その他) 692 -103 N/A

また2019年はLyftやWeworkのIPO関連のニュースで何かと話題になっていたJPモルガンの投資銀行業務も、前年同期比+7%で好調をキープしていました。

ただ、Weworkに関しては少し気がかりなのは、リードしていたIPOが中止になっただけでなく、JPモルガン・チェース自身がソフトバンク、Benchmarkに次ぐweworkの3番手の株主だということです。

11月中旬にはweworkは資金が枯渇する恐れがあり、ソフトバンクとJPモルガン・チェースで資金繰りの模索をしているようですが、こちらは要注意です。

SoftBank is in talks with JP Morgan on WeWork bailout as cash is expected to dry up by mid-November(CNBC)

2019年利下げ局面で銀行株を買う難しさ

JPモルガン・チェースに限らず言えることなのですが、今後もアメリカは利下げが続いて利息収入の利率が減っていく2019年の状況で銀行株を買いに行ける人はかなり勇気がいる人です。

利下げだけでなく、今後もしもアメリカの景気が悪化するようだと、利率だけでなく貸付量も減る可能性があるからです。

しかし、そんな中でもバフェット率いるバークシャー・ハサウェイは2019年に入ってから、銀行株を買い増ししていました。

金融株に賭けるバフェット氏、保有比率が拡大(WSJ)

バークシャー・ハサウェイはこの記事で取り上げたJPモルガン・チェース株こそ、それほど保有率は多くないのですが、2019年は銀行株に一貫して強気の姿勢をとっています。

すごいですね。この辺のバークシャー・ハサウェイの眼力はさすがです。恐れ入りました。


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