コンテンツへスキップ

ジョンソン&ジョンソン、2021年の一株利益の見通しを上方修正【21年7-9月期決算】

  • by

ジョンソン&ジョンソンの2021年7-9月期決算が発表されました。

結果は、売上が予想を下回るなど少しイマイチな点も見られました。

しかし、売上が伸びなかった主な原因は新型コロナのワクチンの売上が予想を下回ったためで、その他のビジネスは悪くなかったように見えます。

一株利益は伸びて2021年通期の見通しも引き上げられたことに投資家は好印象を持ったのか、決算発表直後に株価は1%超えで上昇しているようです。

この記事のポイント

  • 2021年7-9月期は調整後の一株利益は予想を上回ったが、売上は予想に届かなかった。
  • 売上が予想を下回った主な原因は新型コロナのワクチンが想定ほど伸びなかったため。
  • 売上成長率を見ているかぎり、新型コロナの影響はほとんど見られなくなった。売上は平常時にかなり戻っている。

2021年7-9月期の結果


ジョンソン&ジョンソンにしてはめずらしく、売上が予想を下回る決算になりました。

  • 売上:$23.34B(前年比+11%、予想$23.72B)
  • 調整後一株利益:$2.60(前年比+11%、予想$2.35)

過去4年を振り返ると、アナリストの予想を超えられなかった決算は今回を含めて2回しかないので、今回はレアなケースでした。

売上は予想に2.8億ドルほど届かなかったのですが、新型コロナウイルスのワクチンの売上が2.6億ドル予想を下回ったことが響いているようです。

それでも、売上も一株利益も例年のジョンソン&ジョンソンよりは高い成長を維持するなど、底力をみせたようです。

2021年通期の業績見通しを引上げ

この決算発表で一番良いニュースかなと思うのは、2021年通年の一株利益の業績見通しが大きく引上げられたことです。

  • 売上見通し:$92.5B-$93.3Bから$92.8B-$93.3Bへ引上げ(予想$93.97B)
  • 一株利益見通し:$9.50-$9.60から$9.77-$9.82へ引上げ(予想9.64ドル)

ジョンソン&ジョンソンが新たに発表した2021年通年の一株利益の下限は$9.77で、アナリストの予想の9.64ドルを超える強気な設定でした。

新型コロナの影響はほとんど消えたように見える売上


この決算の部門別売上を見てると、数字の上では新型コロナウイルスの影響がほとんど無くなった印象を受けました。

ジョンソン&ジョンソンは「日用品」「医薬品」「医療機器」の3つの部門から売上がたっていますが、このうち医療機器は2021年4-6月期に新型コロナウイルスの影響を受けて大きく売上が沈んだ部門でもありました。

その1年後の2021年4-6月期には低迷した前年に比べて高い医療機器の売上成長率も見られましたが、この急回復も今期は落ち着いてます。

そして、相変わらずジョンソン&ジョンソンの主力は医薬品で、これが売上規模でも成長率でも今のこの会社を支えているようです。

この部門は2021年になってからずっと二桁成長で安定しているので、今後もジョンソン&ジョンソンは比較的良い業績が続くのだろうと思います。

単位B:10億 売上 構成比 前年比
日用品 $3.7B 16% +5%
医薬品 $13.0B 56% 14%
医療機器 $6.6B 28% +8%
合計 $23.3B 100% +11%

まとめ


この記事では、ジョンソン&ジョンソンの2021年7-9月期の決算を見ていきました。

ワクチンの売上が思ったほど伸びなかったために売上は予想を下回りましたが、利益は伸びて、2021年通年の一株利益見通しが予想を大きく超えたことで、株価は決算発表後に上昇しました。

ワクチンはそもそも利益にはほとんど貢献しないという話を聞いているので、ワクチンが主な原因で売上が予想を下回ったとしても一株利益には影響が少なかったのかも知れません。

さて、ここからは近い未来の話を少しだけしたいのですが、これから数年のアメリカや世界の経済はジョンソン&ジョンソンにとって追い風となるのでしょうか。

もしも、これから数年でコロナからの景気拡大のペースが減速していくなら(低インフレ的なら)、世の中の景気が低迷しても業績が安定しているジョンソン&ジョンソンには株価上昇の良い機会になるはずです。

少し気になるのは、もしもインフレが進むような経済になってしまった場合です。

ジョンソン&ジョンソンはインフレでコストが上昇する分、製品の値上げができないと利益が減少する事になってしまいます。このあたりは少し調べないと行けなさそうです。

私はジョンソン&ジョンソンを長期で保有できる銘柄だと思って、これからも売るつもりはありませんが、もしもインフレにそれほど強くないなら、コモディティやゴールドや石油・素材株などインフレに強そうな資産も同時に持って資産を分散させることも考えたほうがいいかもしれません。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。