ジョンソン&ジョンソン、コロナ渦中で好決算【20年1Q決算】

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新形コロナウイルスが猛威を奮った2020年1-3月期ですが、ジョンソン&ジョンソンはちゃんと結果を出したようです。

売上も利益もアナリストの事前予想を超えて、決算発表後の時間外取引で3%の上昇をしました。

新型コロナウイルスの影響を考慮して2020年通年の利益予想はかなり引き下げられましたが、それでも市場はこの会社を売る理由にならないと判断したようです。

決算発表後にオープンした市場でもジョンソン&ジョンソンは株価を上げて、2020年のマイナス分をほぼ全て返済したようです。

この記事のポイント

  • 2020年1-3月期は、予想を上回る売上と利益をたたき出した。58年連続の6.3%の増配も発表した。
  • 新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年通年の利益予想は大きく引き下げられた。従来の$8.95-9.10から、$7.50-7.90に変更。
  • 好調の要因は医薬品と日用品の売上で、前年同期比で9%増加した。不調だった医療機器部門をカバーした。
  • 新型コロナウイルスの影響を受けるのは、売上30%を占める医療機器部門。主力の医薬品と日用品の売上への影響は限定的。
  • ジョンソン&ジョンソンが取り組んでいる新型コロナウイルスの臨床試験は、9月にも開始予定。2021年1-3月期に使用許可が出る。2021年に6-9億個の製造が可能。

58年連続となる配当の増加も発表したことからもわかりますが、会社の経営はかなり健全です。

2020年のアメリカの傾向として、売上の急減で経営が悪化する企業が増えてくる中で、ジョンソン&ジョンソンのような財務が健全な企業はしっかりと株価を伸ばすと思います。

安定した経営で株価の下落に強く、それでいて長年市場平均もわずかに上回ってくるジョンソン&ジョンソンは、個人的にはかなり好印象です。

ジョンソン&ジョンソン2020年1-3月期の結果

2020年1-3月期結果

  • 一株利益:2.30ドルで、事前予想の2.0ドルを上回る。(前年比+9.5%)
  • 収益:207億ドルで、事前予想の194.7億ドルを上回る。(前年比+3.3%)
  • 2020年予想:従来の$8.95-$9.10から、$7.50 to $7.90に下方修正。

前回のジョンソンアンドジョンソンの決算では、10四半期ぶりにアナリスト予想を下回りましたが、今回はきちんと予想を超えてきました。

2017年までジョンソン&ジョンソンは一時的に不調な時期がありましたが、この2年間は予想を下回る決算はわずか1回と安定しています。

>>【米国株】気になる企業が良い決算を連発しているか調べる方法。

部門別売上

ジョンソン&ジョンソンの好調の理由を見るために、部門別を売上を確認していきます。

ジョンソン&ジョンソンの部門

  • 日用品:ドクターシーラボ(美容品)、ニュートロジーナ(ハンドクリーム)、タイレノール(解熱鎮痛剤)
  • 医薬品:レミケード(関節リウマチ治薬)、ダラザレックス(多発性骨髄腫薬)、イブルチニブ(抗がん剤)
  • 医療機器・備品:アキュビュー(コンタクトレンズ)、不整脈診断システム、外科手術用品、消毒洗浄用品
単位:10億ドル 売上 構成比 前年比
日用品 3.6 18% 9.3%
医薬品 11.1 54% 8.7%
医療機器 5.9 29% -8.2%
合計 20.7 100% 3.3%

今期の売上を見ても分かるのですが、日用品と医薬品部門は新型コロナウイルスの影響は限定的で、新型コロナウイルスの影響を受けるのは、売上比率で30%を占める医療機器部門です。

ジョンソン&ジョンソンは医療機器部門で2020年で40-70億ドルの売上減少を見込んでいるとのことです。

売上への影響が最も大きいのは2019年Q2(4-6月期)。地域別には欧米が通年で最大60%程度、その他の地域でも最大20%の売上減少が起こるといいます。

新型コロナウイルスの治療薬開発

ジョンソン&ジョンソンの医薬品部門を担っているヤンセンファーマでは新型コロナウイルスの治療薬の開発をしていますが、臨床試験を9月開始、2021年初にアメリカで使用許可が出る予定のようです。

2021年の第1四半期の終わりまでに6億〜9億回のワクチンを生産できるようになるとCFOは話していました。

58年連続で配当の増加を発表

この決算で投資家を安心させたのは、このコロナ不況の中でも配当を6%増加させたことです。これでジョンソン&ジョンソンの増配は58年連続になります。

主な連続増配銘柄一覧

企業名 連続増配年数
P&G 63年
3M 62年
コカ・コーラ 58年
ジョンソン&ジョンソン [UPDATE]
58年
アルトリアグループ 50年
ペプシコ 47年
ウォルマート 47年
マクドナルド 44年
エクソンモービル 37年
AT&T 36年

(※上の表は2020年4月14日時点のものです)

ジョンソン&ジョンソンのCFOは「今朝発表した増配は、この会社の強さの証だ。経営状態は非常に良い。」と自信をのぞかせています。

このCFOの発言ですが、「2020年のアメリカは新型コロナウイルスの影響を受けて経営が悪化する企業が多いけど、ジョンソン&ジョンソンは大丈夫ですよ。(だから株を買ってくださいね)」とメッセージを投げているようにも聞こえます。

2020年は財務状態が良い企業が伸びる

私の予想では、2020年は多くの企業で経営状態が悪化するので、ジョンソン&ジョンソンのような財務状態が健全な企業が株価を伸ばすと見ています。

財務が健全な有名企業

シンボル 企業名
AAPL アップル
ACN アクセンチュア
ADBE アドビ
AMD AMD(半導体)
AMZN アマゾン
COST コストコ
CSCO シスコ
EMR エマソンE(電機メーカー)
FB フェイスブック
GILD ギリアド(製薬)
GOOGL グーグル
H ハイアット・ホテル
INTC インテル
JNJ ジョンソン&ジョンソン
KSU カンザスシティS(鉄道)
MSFT マイクロソフト
NDAQ ナスダック(取引所)
NVDA エヌビディア

詳しくはこちらの記事で解説していますので、合わせて御覧ください。

ジョンソン&ジョンソンによれば、新型コロナウイルスの悪影響のピークは次の4-6月期とのことですが、次の決算も耐えてくれることを期待します。


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