米国債を売ろうと考えています。米政府、1兆ドル超えの経済対策検討を受けて。

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アメリカ国債を売る時期が近づいていると感じます。

アメリカ政府はこれから新型コロナウイルスの対応のために、多くの国債を発行するはずです。国債を買う投資家の需要は増えないのに、国債の発行が増えれば、需要と供給の関係から国債の価格が下落しはじめると思います。

米政府が巨額な景気刺激策を打ち始めたら米国債を売るという方針は、約半年前の2019年8月の時点から決めていました。

そろそろ、その時が来たのかなと考えています。

この記事のポイント

  • アメリカ政府は大きな規模の景気刺激策を用意している。規模は1兆ドルとも言われる。
  • 経済対策の規模が大きくなり巨額の国債が発行されれば、需要と供給の関係から国債価格は下落しやすくなる。国債の売り時が来たと感じた。
  • 今後は国債は現金に変えて、アメリカ株を買うタイミングをじっくり待つ。
  • 株を買うタイミングは(1)アメリカでの新型コロナウイルスの感染者拡大がピークをつけ、なおかつ(2)アメリカ企業の資金繰りが落ち着いたら。

この記事を書いている時点で、私は資産の45%をアメリカ国債で持っています。

2020年の株の急落しているときには、国債価格が上昇して何度もピンチを救ってくれたので、米国債には感謝してもしきれないです。

でも、桜も咲き始めた3月なので、別れを告げるはちょうどいい季節かなとも思っています。

米国債を売る理由は米政府の大規模経済対策

アメリカ国債を売ろうと考えたきっかけは、新型コロナウイルスの景気対策でアメリカ政府が1兆ドル規模の景気対策を用意していると聞いたことです。

>>Trump seeks stimulus package potentially worth more than $1 trillion, including direct payments to Americans(CNBC)

ただ、1兆ドルって聞いても、あまりにも金額が大きすぎてピンと来ないですよね。

アメリカのGDPが約20兆ドルなので、その5%です。アメリカの債務残高もGDPと同じくらいの約22兆ドルで、1兆ドル全てを国債でまかなおうとすれば、債務残高も約5%ほど上昇します。

>>参考リンク:アメリカ政府の債務残高グラフ(FRED)
>>参考リンク:アメリカ政府の債務残高GDP比率(FRED)

参考までに、1兆ドルは日本のGDP(5兆ドル)の20%に相当します。日本が一生懸命に1年間働いてやっと生み出せる価値の20%分(1兆ドル)が、ポンと世の中に生み出されようとしています。

この経済対策は1回きりで終わればいいですが、今後はこうした大規模な経済対策がよく発動するようになるはずです。既に金利をゼロにまで下がって、中央銀行にできることが少ないので、政府の景気対策に頼らざるを得ないからです。

今後は何かあるたびに大規模な経済対策が行われて国債の発行が増え、国債価格が下落する恐れがあります。

FRBが買い支えるから、国債はそれほど下落しないのでは?

「景気刺激策で1兆ドルの国債を新規発行したとしても、中央銀行のFRBが買い支えるから問題なのでは?」という意見もあると思います。

たしかにそのとおりで、先日FRBは国債を大量に買う量的緩和を発表したばかりです。

FRBが国債を買う規模は今は5,000億ドルで景気刺激策に比べると規模が小さいですが、量的緩和を規模を拡大する話は今後必ず出てきてFRBが買い支えるはずなので、国債価格は大きな下落はしないと思います。

問題は既にアメリカの10年国債利回りは1%程度まで買われすぎてしまっていて、国債価格の上昇余地がほとんどないことです。価格上昇の余力が限られていて、下落するリスクがわずかでもあるなら、売却でもいいかなと考えました。

また、このパンドラの箱が開いたら、アメリカ政府は今後何度も大規模な経済対策を打つようになると思っているので、すこし早すぎるかも知れませんが、早めに国債は売ってしまおうと思いました。

国債売却は当初からの投資プラン

また、米政府が大規模な景気刺激策を打ち出すようになったら、国債を売却して株を買うチャンスを狙うというのは、2019年8月から考えていた投資のプランでした。

この記事に書いていたのが、次の方針です。

今後の投資方針(2019年8月時点)

  • 米国株を持ちながら、米国債を中心に投資資金を振り向ける。
  • ただし、アメリカ政府が大胆な財政政策(減税・バラマキ・最悪戦争を含む)を開始した場合には、株中心の投資に切り替える。

歴史を振り返ると、低金利で景気悪化に突入した1930年後半のアメリカは、今と同じように国債価格が上昇していましたが、大規模な政府の支出(1941年の第2次世界対戦参戦)が始まると、国債の下落が始まり、反対に株が上昇しました。

この歴史が繰り返されるなら、2020年のアメリカも政府の支出が増えて、国債は下落します。

株を購入するタイミングはまだ来ていない

最近の市場の動きはとにかく早いです。

アメリカがゼロ金利になるのも、大規模な経済対策を打つのも数年先だと思っていましたが、新型コロナウイルスのせいで時計の針がかなり早まったようです。

ただし、いくら市場の動きが早いといっても、まだ株を買うタイミングは来ていない気がしています。

以下の記事で書きましたが、株を買うタイミングは「新型コロナウイルスの拡大がアメリカでピークをつけて」、「今問題になっている企業の資金繰りが改善してから」です。

>>【参考記事】米国株を買うタイミングを考え直しました。

まだ、2つの条件がともにクリアできていないので、しばらくは国債を売っても、現金で待機する時間が続きそうです。


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