あけましておめでとうございます。
新年1つ目のブログは、やはり「この1年の投資」について書いていきたいと思います。
この記事のポイント
- 基本的に今はアメリカの景気サイクルの終盤に来ているという考えから、株よりも米国債にシフトした状態を続ける。
- インフレが低下する限り米国債中心の投資でいいが、もしも景気後退入りせずにインフレ率上昇の兆しが見られたら米国債の売却を検討する。
- ビットコインは保有を継続。アメリカの景気後退で大きな下落局面はあるかもしれないが、半減期を迎えて2024年から2025年は価格上昇が続くと思われる。
この1年間の動きについて
アメリカの景気は景気のサイクルの終盤に入っており、いつになるかはわかりませんが、結末としては遅かれ早かれアメリカは景気後退を経験することになると思います。
本当は2023年には景気後退になると思っていたのですが、2023年は下にあげるいくつかの要因で景気後退入りを避けることができました。
- 銀行の破綻を防いだFRBの救済プログラム
- コロナ流行時に貯めた貯蓄の蓄積
- コロナ流行時に生じたカネ余り(リバースレポ)が米国株を支えた
しかし、2024年にはその3つとも力を失うと見られています。
FRBの銀行救済プログラム(BTFP)は2024年3月に終了予定で、コロナで蓄積した余分な貯蓄は次の5月に尽きようとしています。
また、2023年の米国株はリバースレポという場所に貯められた余分なドルが買い支えたと思っているのですが、そのリバースレポも5月には尽きる予定です。
というわけで、5月以降はアメリカの景気も株価もやや心配の暗雲が立ち込める展開になると思います。
それまでは、2024年は利下げに支えられてそこそこ堅調な株価を推移するかもしれませんが、そこで楽観的になりすぎないように注意がいるだろうと思っています。
2024年の動き方
以上を踏まえて、私自身2024年の動き方について簡単に触れていきます。
(多くの投資家は賛同しないと思われますが)私は相変わらずアメリカの景気後退を警戒しています。なので、利益悪化で価格を下げる株よりも景気後退に強い米国株を好んで保有するつもりです。
「リバースレポや超過貯蓄が尽きるまでは米国株を保有していてもいいのではないか」という考えもできると思います。
ただ、私は市場の下落タイミングを読むほどの技量はないので、もっと大きな景気サイクルの流れに従って景気後退に備える資産を持っておきたいと思います。
(後述しますが、ビットコインを保有継続するつもりなので、これにさらに米国株でリスクを取りに行くようなことはしたくないのが本音です。)
もしも景気後退にならなかったとしても、インフレ低下が続く限りはアメリカは利下げとともに国債が買われるはずです。その場合は、株には劣りますが米国債もそこそこのリターンが出るはずです。
米国債のリスクとしてはインフレ再燃と節操のないバイデン政権の国債増発で売られるシナリオはたしかに存在します。このうち、インフレ再燃についてはかなり注意して見て行く予定です。
ビットコイン
最後にビットコインについても書いておきます。
私は2019年から長期保有を目的にビットコインへの投資を始めましたが、2024年も基本的に保有継続です。
2024年にもしもアメリカに景気後退があるなら米国株以上に価格を下げることにあると思いますが、既に含み益が大きく一気に売ると税金の支払いが大変なことになるので、下落に耐えるほかありません。
2024年のビットコインの半減期というイベントがあり、過去には半減期後の1年くらいは価格が上昇する傾向が見られました。今回もビットコインの価格が、2024年から2025年にかけてじっくりと上がってくれることを期待して、乱高下する価格に耐えたいと思います。
また、以下のレインボーチャートを見ると、2023年大きく価格を上昇させたビットコインはまだ割高という水準ではないようです。なので、割高ではないという点でもまだ保有を継続できる理由になると思います。