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かなり早いですが、米国株のバブルも頭の片隅に入れておきたいと思います。

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最近は投資にとても積極的な考えを持っている人が多くなったと感じます。

「積極的に投資して、短期間に高いリターンを狙いたい」と考えている個人投資家の人を、日本でも海外でも簡単に見かけるようになりました。

もともと短期的な運用でもリスクをとって高いリターンを狙うのが得意なタイプの投資家の人もいると思いますので、その投資スタイルが悪いとか批判するつもりは全然ありません。

問題なのは、普通なら目利きが必要なこのタイプの投資をする人が急に増えているように見えることです。

恐らくこの背景には、株価が急上昇する銘柄の流れに乗って儲けようとする強欲な投資家が多くなったことがあると思います。これはバブルの前に見られる現象なので、気になっています。

断言するのは難しいですが、今後数年以内に米国株でバブルのような急上昇と急落が起こっても不思議ではないと思って眺めています。

この記事のポイント

  • 一度短期に儲けた投資家が、さらに積極的に投資してもっと高いリターンを求める現象が起こっている。
  • この現象のまずい点は、行き着く先がバブルとその崩壊であること。数年以内に米国株は急上昇と急落を経験しても不思議ではない。
  • 個人的には今以上はリスクは取らない。よっぽど魅力的な投資先でない限り、追加投資も控える。

投資の魔力に取りつかれる投資家


最近は「もっと短期間に、投資でもっと儲けたい」と考えている投資家が多いなと感じます。

「短期間に、もっと儲けたい」とそのまま言葉にする人は多くないですが、海外も含めた個人投資家記事や、ブルームバーグなどのメディアが取り上げる個人投資家の発言を聞いていると、次のような言動から、短期間で高いリターンを求めている心理が見え隠れします。

短期間で高いリターンを求める投資家の言動

  • 毎日の株価の動きをかなり重要視している。
  • この3ヶ月で◯◯%も株価が上がっているから、◯◯という銘柄は有望だ。
  • 今投資しないのは、機会損失になる。
  • レバレッジ(借金をして投資すること)はリターンを上げる良い手段。

私もだいぶ昔に経験あるのですが、投資で儲かった後は、「次はもっと儲けたい」と積極的な投資をしたくなるものです。

一度大きく成功すると、さらに多くの投資リターンを求めてしまう魔力が投資にはありますが、その魔力にかかっている人が日本でもアメリカでも多くなってきたと感じます。

市場に働く2つのタイプの力


多くの人が短期的に上昇する株を求めた場合の問題は、株価はどこまでも上昇を続けることができず、いつか終わりがきてしまうことです。

多くの投資家の欲望がとても強まった場合、行き着く先はバブルとその崩壊になります。

普段なら、市場には「行き過ぎるとバランスを取ろうとする力」があります。

株価が下がり過ぎたら、チャンスだと思って買ってくれる投資家が現れ、価格が上昇しすぎたら売って利益を確定させる投資家が現れるので、株価はそこそこ妥当な価格がついていることが多いです。

でも、数十年に1回くらいでバランスを取る力を上回って、一方向に強く働く力がかかります。それが「もっと高いリターンが欲しい」と求める投資家の強欲で、これが強まった時にはバブルになります。

市場に働く2つの力

  • バランスを取ろうとする力:市場全体で修正がかかり、おおよそ適切な株価がつく仕組み。
  • 崩れるまで強まり続ける力:短期間に高いリターンを求める強欲(バブルになる)

すでに一部の米国株の価格は上昇が止まらず、強欲が支配しているように見えるものがあります。

普通は、こうした強欲が強まる傾向は何年も続いてバブルを作るので、今すぐ何か対処する必要はありません。

ただ、今はSNSなどで上昇する銘柄の情報が瞬時に拡散される上に、儲かっている他の投資家への妬みも手伝って、強欲が膨らみやすいので、短い期間で幅広い銘柄で米国株がバブルにならないか注意してみる必要があると思います。

個人的にはこれ以上リスクを増やさない


週明けの1月4日から2021年の米国株市場が始まりますが、今月以降はかなり有望な投資先が見つからなければ追加投資はせず、定期的に点検して「十分儲けた」と思える銘柄が出てくれば、株を売って現金化しようと思っています。

既に書いたように、2021年からは今まで撒いてきた投資を収穫しはじめる時期になると思います。

詳細記事:

バブルになるとしても弾けるまでにはまだ数年あると思いますが、先程も言ったように急速に状況が変化することもありえるので、これから数年は投資のリスクはこれ以上増やさず、本当に有望な銘柄が割高ではない価格で売られている時だけ投資をするようにコントロールしようと思います。


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