成長株か高配当か。投資スタイル別のリターンを比べてみました。

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株式投資を続けていくと売上成長率が高い企業を中心に投資したり、高配当銘柄に投資したりと、しだいにその人のスタイルが出来上がってきます。

投資スタイルによって、どのようなリターンの差が出てくるのかが気になるところです。

この記事では、2007年から2020年までの米国株で投資スタイルによって、どのようなリターンの差が出るのかを調べました。

この記事のポイント

  • 代表的な投資スタイル別に2007年から2020年までの米国株のリターンを調べた。
  • リターンが最も大きかったのは、成長株投資。2010年代全般で好調だった大型ハイテク株が牽引した。
  • 資産の変動率が低いにも関わらず、高リターンを叩き出した効率的な投資ができたのは、株60%国債40%に投資するスタイルとオールウェザーポートフォリオ

調査した投資するスタイル

今回リターンを調べた対象は、次の投資スタイルです。

調査した投資スタイル

  • 【インデックス投資】:米国の株価指数に連動する商品を保有する投資スタイル。今回はS&P500のリターンを調査
  • 【グロース株投資】:売上成長率が高い銘柄を中心に投資するスタイル。調査対象銘柄はVUG。
  • 【高配当投資】:配当利回りが高い銘柄を中心に投資スタイル。調査対象はVYM。
  • 【連続増配投資】:毎年連続して配当を増やす銘柄を中心に投資するスタイル。調査対象はVIG。
  • 【60/40戦略】:資産を株60%、国債40%に振り分ける投資。調査対象はVTI(60%)、TLT(40%)。
  • 【オールウェザー】:株、国債、金、商品に資産を振り分けて投資し、どんな投資環境でも安定したリターンを得る投資。調査対象はVTI(30%)、TLT(40%)、IEF(15%)、GDL(7.5%)、DBC(7.5%)。

60/40戦略とオールウェザーは「あまり聞いたことないぞ」という人もいると思います。詳しくはこちらの記事で詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。

>>株と国債で安定したリターンを出す60/40戦略

>>レイダリオが個人投資家に推奨するオールシーズンズ・ポートフォリオ

調査期間は2007年1月から2020年8月

リターンを調査した期間は、2007年1月から2020年8月にしています。

株価が好調だった時期だけではなく、リーマンショック(2008年)とコロナ(2020年)の前後の期間を含むように期間を選んでいます。

調査結果

2007年から2020年の投資スタイル別のリターンを調べた結果は以下のようになりました。

# スタイル リターン 標準偏差
1 グロース株 12.3% 16.3%
2 60/40戦略 9.7% 9.1%
3 S&P500 9.0% 15.4%
4 連続増配 8.9% 13.4%
5 オールウェザー 8.1% 7.4%
6 高配当 6.8% 14.8%

やはり、この10年ほどはグロース株が好調で、高配当はやや苦戦していたようです。米国株を投資をしてきた人ならば、普段肌で感じているリターンの感覚と一致する順当な結果になっていると思います。

2010年代はグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト、ネットフリックスが急成長した時代だったので、これらの銘柄に牽引されたグロース株投資はかなり成功したようです。

また調査した期間で株式市場は右肩上がりに推移する期間が長かったのでグロース株が順調だった一方で、高配当戦略は相対的に苦戦したようです。

安定してリターンを出した60/40とオールウェザー

上のグラフでは60/40戦略とオールウェザーの良さが目立ちませんが、これらの戦略もかなり持ち味を発揮していたようです。

投資リスクに対して、リターンが効率的に得られているかどうかをシャープレシオという数字で比べてみると、この2つの戦略はかなり良い数字を出しています。

# スタイル シャープレシオ
1 60/40戦略 0.97
2 オールウェザー 0.97
3 グロース 0.79
4 連続増配 0.67
5 S&P500 0.61
6 高配当 0.48

つまり、60/40戦略とオールウェザーは期間を通して安定してリターンをあげていたことがわかります。特に、その安定感が発揮されたのは相場の下落時で、最大下落率を比べるとこの2つの下落率は突出して低く抑えることができていました。

# スタイル 最大下落率
1 60/40戦略 -24.6%
2 オールウェザー -12.0%
3 グロース -47.2%
4 連続増配 -41.1%
5 S&P500 -51.0%
6 高配当 -51.8%

さいごに

この記事ではリーマンショックとコロナショックの時期を含めた2007年から2020年までの、投資スタイル別のリターンを見ていきました。

2010年代は大型ハイテク銘柄の好調が際立った時代だったため、グロース株が高配当株などの他の投資スタイルよりも上回るリターンをあげていたようです。

1点注意が必要なのは、確かに今まではグロース株のリターンが高かったですが、だからといって今後もグロース株が他の投資を上回るリターンを上げるとは限りません。

投資スタイルにはそれぞれ輝く時代や投資環境は異なるため、高いリターンを得るためには時代や投資環境にあったスタイルを選択する必要があります。

このブログでは、投資スタイル別にどんな強みがあるかを以下記事にしてまとめていますので、興味ある投資スタイルがあればぜひチェックしてみてください。



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