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【投資戦略】インデックス投資のメリットとデメリットを詳しく解説します。

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この記事では、インデックス投資について書いていきます。

インデックス投資は、S&P500などの株価指数(株式インデックス)に連動する商品を保有し続けて長期的なリターンを狙う投資スタイルで、初心者でも投資経験者にもオススメです。

ただし、これくらいのことなら多くの本やサイトで既に紹介しています。この記事では投資を既に経験している人にも参考になるように、インデックス投資のメリットとデメリットを詳しく紹介していきます。

この記事のポイント

  • インデックス投資は、S&P500などの株価指数に連動する商品を購入して長期保有する投資戦略。
  • 実践しやすく高いリターンが出せることが最大のメリット。投資経験問わず、初心者から投資経験者までオススメの投資方法。
  • デメリットは他の投資戦略に比べて、資産の下落率が大きいこと。特にバブルの影響を受けると、数年から数十年の間、過去の最高値を更新できない場合がある。

悪く言えば、インデックス投資は割高だろうが上昇する株なら保有比率をどんどん引き上げていく投資方法です。

株価は通常、時間をかけて上昇するのでインデックス投資は称賛される期間が長いですが、いざ株価が崩れた時には、他の投資戦略の中でかなり下落率が大きくなる戦略になります。

特にバブル崩壊のときには深刻なダメージを受けることになり、それまでの歴代最高値は数年から数十年回復しない場合もある点には注意です。

インデックス投資とは


そもそもインデックス投資とは何かを最初にふれておきます。

  • S&P500などの株価指数の動きに連動する商品(投資信託やETF)を購入して、長期保有する投資スタイル

具体的に何を買えばいいの?という問いもあるかと思いますが、米国株関連のインデックスなら以下の6つが代表的な銘柄になりそうです。

代表的な株式インデックス銘柄

  • アメリカで知名度が高いS&P500(大手有名企業500社)に投資するなら:SPY、VOO、IVV
  • アメリカでハイテク企業を中心とした大手企業100社(ナスダック100)に投資するなら:QQQ
  • 小規模な企業も含めて、広くアメリカの上場企業全般に投資するなら:VTI
  • 世界の株式に広く投資するなら:VT

基本的には、上のような中から1つだけ銘柄を選択して保有し続けることがインデックス投資でやることです。

手軽に実践できて、高いリターンが出せることが最大のメリットです。たったこれだけで、仕事で忙しい投資初心者から、投資熟練者まで長期的に平均で7-10%前後のリターンを手にすることができます。

S&P500に連動するSPYという銘柄を1994年から保有し続けた場合には、2020年までに資産を12倍に増やせています。

毎月や毎年積み立て投資をしていた投資家なら、資産額は当初の12倍を軽く超える金額になっているはずです。

インデックスはなぜ1銘柄が良いのか

先程、「1つだけ銘柄を選択して保有し続けることがインデックス投資でやること」だと言いました。

投資家の中には、複数のインデックス商品を組み合わせて保有している人もいますが、個人的にはできるだけインデックスは1つだけにしたほうが良いと思っています。

その理由は、株式インデックス1つだけを保有したほうが、株価の変動の対して高いリターンが得られて効率が良いからです。

主要な株式インデックスのほとんどは時価総額が大きい企業の株ほど、保有比率を引き上げる方式(時価総額加重平均)を採用しています。

理論的にはこの方式を採用する時には、株価の変動に対してリターンの効率が最も良い株の保有比率になっているので、異なる株式インデックスを複数保有してしまうとこの最適な保有比率が崩れて、投資が非効率になってしまいます。

小難しいことを言いましたが、要はインデックス投資をするなら保有銘柄数は1つだけに絞ったほうが効率的な投資ができます。

インデックス投資のデメリットは最大下落率が大きいこと


どんな投資戦略や投資スタイルにもメリットやデメリットがあるように、残念ながらインデックス投資にもデメリットが存在します。

端的にいうと、インデックス投資の最大の欠点は最大下落率が極めて高いことです。

たとえば、リーマンショックではS&P500は最大では50%下落していますが、もしも株60%国債40%保有する60/40戦略を採用した場合の最大下落率は25%なので、投資戦略の違いでダメージが倍に大きくなります。

投資スタイル リーマン・ショック時の最大下落率
S&P500 マイナス51%
60/40戦略 マイナス25%

60/40戦略については、詳しくはこちらの記事で振れていますので、あわせてご覧ください。

インデックス投資で最大下落率が大きくなる理由は、株価指数が時価総額が大きい企業の株ほど、保有比率を大きくする方式をとっているためです。

割高だろうが上昇する株なら保有比率をどんどん引き上げていくので、株価の下落が起きたときには大きな下落に見舞われることになります。

株が長期低迷するリスク

「たとえ一時的に大きく下落しても、次第に株価が回復するなら問題ないのでは?」と思われるかも知れません。

たしかに、上のSPY(S&P500に連動するインデックス商品)で資産が12倍になったグラフで見たように、リーマンショックで2009年までに51%資産が下落しても、たった数年で株価がリーマンショック前に回復して、それ以降も右肩上がりに上昇するなら問題ありません。

ですが、まれに株価回復まで何十年もかかるケースもあります。

ダウ平均は1929年に米国株バブルが弾けて世界恐慌に突入する大幅下落が起きた後、株価回復までに25年かかりました。また、日経平均は1989年の歴代最高値から30年以上経っても、まだ回復できていません。

インデックス投資は長期投資が前提ですが、長い人生で自分が投資しているインデックスが20年から30年も低迷してしまったら、一度きりの人生でかなりの大きな損失になるはずです。

市場におまかせで高いリターンが得られるお手軽なインデックス投資ですが、自分でコントロールできることが少ないため、運が悪ければ人生の後半で致命的なダメージも受けかねない投資スタイルだということは、頭の片隅に置いたほうが良さそうです。

インデックス投資家に出来るリスク回避


インデックス投資は損失回避で投資家が出来ることが少ないと言いましたが、何もできないわけではありません。

市場が割高だと判断したときは追加投資をせずにしばらく静観したり、本当に必要だと判断した場合には、基本は売らないはずのインデックス投資でも高値のうちに一部売却するのも手です。

日経平均が30年以上も最高値を更新していないという話をしましたが、この最高値は平成のバブル期で株がとても割高でした。

調べてみると、バブル前の1980年代日本株のPER(株価を企業利益で割った値)は20倍だったのに、1980年代後半のバブル絶頂期には70倍を超え、企業の利益が増えないのに株価ばかり上昇していたことがわかります。

日本のバブルの例はかなり極端ですが、インデックス投資がどうしても割高な株をつかみやすい仕組みがあるので、異常に株価が割高ではないかどうかは警戒したほうが良さそうです。

さいごに


株は通常は下落期よりも上昇期のほうがずっと長いです。なので人生のほとんどの時間はインデックス投資でも問題ないと思います。

インデックス投資の唯一にして最大のデメリットは、仕組み上どうしても割高な株を掴んでしまうことす。

2020年の株式市場はバブルだとは思いませんが、今後バブルと思われるような熱狂を感じ取った場合には一時的に投資を控えたり、どうしても必要と判断した場合には長期投資家でも絶好調なうちに一部を売ることも手かもしれません。

また1929年からの米国株が長期で下落した背景には、金融政策や政府の景気刺激策の失敗があったとも評価されています。各国の政策対応のまずさのリスクも考えると、これから長期的にインデックス投資をするなら世界の株式インデックスも候補に入れる良いかも知れません。

2020年時点では世界の株式インデックスでは米国株の割合が高く偏っていますが、長期的に成長が期待できる新興国株の成長が取り込めるメリットもあります。


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