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今から2023年の米国株投資についてぼんやり考えてみる

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しばらく前から「株はまだ買いではない」という主張を繰り返してきました。

それだけでは具体性にかけるので、どの時期にどういう投資をしていこうと考えているのかを書いておきます。

2022月11月現在から半年後や1年後を想定して書いてるので、ここに書いていることはちょうど2023年の投資アイディア(仮)になるはずです。

この記事のポイント

  • 景気後退までは株は買わず、現金比率は高めを維持する。米国債やゴールドは今の時期から買ってもいいかも知れない。
  • 景気後退突入後もしばらくは株価は買わない。米国債でリターンがでた場合は、少しずつ利益確定して現金比率高める。
  • 景気底打ちのシグナルが見られたら、リスクオンで株にシフトする。

景気後退までの投資

まず、この記事をかいている11月後半から2023年の半ばまでの投資について書いていきます。

この時期、特に2023年には大きな変化が訪れると思っています。アメリカの景気後退です。失業率が悪化が始まって、企業業績が下がり、株価が下落する景気後退を経験するはずです。

2022年のアメリカ経済はまだ個人消費を中心に伸びていますが、遠くない将来に低迷する時期がやってくることは下記のような記事で何度か書いてきました。

>>【関連記事】アメリカの景気後退までの距離について

よって、これから2023年半ばくらいまでは景気後退に備えた投資になります。具体的には次のようなスタンスです。

  • 米国株:景気後退の下落が始まるまで追加購入しない。
  • 現金:通常よりもかなり多め。
  • 長期米国債:不景気に強いので、買い進める。
  • ゴールド:まだ買っていないが買っても良い。

アメリカの利上げの停止が近づくほど、株価は一時的に活気づくかも知れませんが、この上昇には乗る気はありません。半年もしないうちに景気後退の企業利益低下が起こって、株価が下がるかも知れないからです。

もしも、動くとすれば企業業績に関係なく、金融引き締めの終わりで恩恵を受けやすい米国債やゴールドの購入です。

過去のデータを見ても、利上げ停止時には国債が買われる(利回りが低下する)動きが見られているので、そろそろ投資のチャンスはありそうです。(もちろん、今後のFRBの利上げの動向によります)

景気後退時に株が大きく売られ始めたら、株価が下がることに投資をするというアイディアもあります。ただ、その時期はもう少しだけ先かも知れません。

景気後退時に差し掛かるとハイイールド債と国債の利回り差が極端に大きくなるので、その現象が見られてから検討するのでも良い気もします。

景気後退突入後の投資について

失業率が悪化して、ハイイールド債と国債の利回り差が拡大し始めたら、いよいよアメリカは景気後退に入りますが、投資はまだしばらく「待ち」の状態が続くと思います。

投資で攻勢に転じるのは、「長期金利の底打ち」「VIXのピーク超え」を確認した後の予定です。それから少しずつ、恐る恐る株などのリスク資産を増やしていきます。

「長期金利の底打ち」「VIXのピーク超え」の確認について、2020年3月に書いた以下の記事と同じようにやろうと思っています。

>>底打ちのシグナルが出始めた米国株。それでもさらなる下げの恐れ。

この時期にどんな資産に投資するかは、インフレが再燃しそうかどうかで変えるつもりです。

  • インフレ・リスク高なら:石油株、素材株、ゴールド、米REIT
  • インフレ・リスク低なら:成長株、小型株、暗号資産など金利低下で恩恵を受けやすい資産

インフレが再燃するかどうかの鍵は賃金上昇率です。見るべきデータと判断材料は昨日の以下の記事で書いたので、リンクを貼っておきます。

>>アメリカのインフレ再燃を引き起こす鍵

ちなみに、失業率の悪化が止まれば「恐る恐る」ではなく、現金待機をなくして完全にリスクオンにする予定です。失業率の悪化が収まれば、恐らく景気後退は終わったと思われるからです。

詳しくは以下の記事を参照してください。

>>【景気後退期はいつ終わるか】株を安全に運用できる時期を知る方法


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