【景気後退期はいつ終わるか】株を安全に運用できる時期を知る方法

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2019年4月のアメリカの株式市場は荒れるかも知れないと言ったそばから、4月1日はマイナス4%と大きく下落しました。

>>4月に株価が荒れると思う理由

既にアメリカは経済成長率がマイナスになる景気後退期に入っていると思われるので、今後数ヶ月は株価が下げやすい展開が続くと思います。

景気後退期が終わって、安全に投資できるようになるタイミングはいつ来るのか、時期を知りたい人も多いはずです。

この記事では、「景気後退期がいつ終わるのか知りたい」、「いつから株の全力投資ができるようになるか、目安を知りたい」という人を対象に、景気後退の終了時期の見分け方の一例を紹介します。

この記事のポイント

  • 景気にはサイクルがある。景気後退期を避けて、景気拡大期に株に投資すれば、比較的安定的してリターンが出せる。
  • 問題は、景気後退期がいつ終わったのかがすぐにわからないこと。公式の発表を待っていたら、投資のタイミングを大きく逃す。
  • 景気後退期の終了時期(株メインで投資し始めてもいい時期)はある程度、自分で判断できる必要がある。失業者の増加が止まれば、景気の悪化は食い止められるはずなので、失業者数の増加に着目して、景気後退が終わる時期を見分ける。

なお、この記事には「いつ株価が一番安くなるか、底値をつけるか」については書かれていません。

一般的に、株価が下落から上昇に転じる底値は、景気後退期の終了よりも早く訪れます。しかし、その底値の時期は景気後退期を見分けるよりもずっと難しく、私もその方法を知りません。

なので、次の作戦として、せめて景気後退期の終わりが近いことを知るための方法を、この記事に書いておきます。

景気後退期と景気拡大期

景気には波があります。景気の波を一番シンプルに説明すると、不況(景気後退期)と不況ではない時期(景気拡大期)の2つの時期に分けられます。

一般的に、景気後退期では株価が下がり、景気拡大期では株が上がります。

前回のリーマンショックがあった景気後退時では株価が下がり、その後10年続いた景気拡大期では株価(S&P500)は3倍に上昇しました。

なので、細かい話を抜きにして、とてもシンプルに長期投資家がやるべきことを書くと「景気後退期が終わったら、株への投資に注力する」の一言につきます。

景気後退期の終わりの時期を知る意味

この記事を書いている2020年3月時点で、恐らくアメリカは景気後退期に突入していると思われます。

それならば、長期投資家としては「いつになったら景気後退期が終わるのか」が知りたいところです。

また、景気後退期の途中で訪れる株の最安値を拾おうとして、、株価が急落する中でせっせと株を買っている積極的な投資家も、景気後退期の終わりが近いかを知ることは意味があります。

景気後退期の終わりに気づけないと、急に株価が上昇した場合に、「景気後退期が終わったと考えて、残りの資金を全て株に投資してよいのか」、それとも「一時的な株の上昇と考えて、資金を残して次の下落に備えたほうがいいのか」わからなくなることがあるからです。

景気後退が終わり近いことを知る意味

  • 景気後退の終わりの時期がわかれば、手元の投資資金を株に集中的に投資して良い時期が来たと判断できる。
  • 特に、底値を狙っている投資家は、この先にまだ下落があるのか、残りの資金を全て投資してよいかが分かる。

景気後退期の終わりの時期はすぐには分からない

景気後退期の終わりの時期を知る重要性はわかりましたが、問題なのは「景気後退期がいつ終わったかが、すぐに分からない」ということです。

アメリカの景気後退時期は、全米経済研究所(NBER)は公式に発表していますが、およそ景気後退期が過ぎてから1年経ってから発表しています。

たとえば、前回の景気後退期の終了時期は2009年6月でしたが、NBERが景気後退時期を認定したのは1年後の2010年9月でした。

Business Cycle Dating Committee, National Bureau of Economic Research(NBER)

NBERの発表を待っていたら投資機会を逃してしまうので、景気後退はいつ終わりそうかはある程度、自分で判断できる必要があります。

失業者数のピークから景気後退の終わりを知る

景気後退時期が終わる時期には何が起こるかというと、失業者数の増加がピークをつけます。失業者が減ってくれば、景気が回復して景気拡大期に移るはずなので、当然といえば当然です。

なので、毎週発表される新規失業保険申請者数の増加傾向から、景気後退期の終わりが近いことがそれとなくわかります。

以下、1970年代から2000年代までの、アメリカの新規失業保険申請者数の4週分の平均値をグラフ化したものです。

過去の景気後退時期がグレーで色が塗られた期間で表示されていますが、全ての景気後退期の終盤に新規失業者の数がピークをつけていることがわかります。

最新のグラフはこちらで表示できます。

ちなみに失業者保険申請者数で4週平均を計算しているのは、1週分だけ突発的に失業者が増加した週で間違って「景気後退の終わりが近い」と判断しないためです。

なお、毎週発表される新規の失業保険申請者数のグラフはこちらで確認できます。

まとめ

株式投資家がより安全に株に投資できる時期を知るために、失業者数のピークから景気後退の終盤の時期を知る方法を見ていきました。

少しだけ気がかりなのは、2020年3月から直面しているアメリカの失業者があまりにも前例のない規模で増えている中でも、この方法が通用するのかです。

2020年3月の第3週は328万人の新規失業者が報告されていて、過去数十年の景気後退期とは桁違いの規模です。

もしかすると失業者の増加がピークをつけても、今回の景気後退はしばらく続くかも知れませんが、失業者の増加がピークをつければ、たとえ景気後退のマイナス成長時でも景気が底を打つことは確かです。

個人的には、今回の景気後退でもこのシグナルを信じて、投資をしたいと考えています。


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