最近は、毎日1株も保有していないテスラの株価を見ています。2019年10月から電気自動車のテスラの株が急上昇しているからです。
無名の小型株ではこうした上昇はまれにありますが、比較的規模が大きな有名企業でこれほどの株価の急上昇が起こる機会はなかなかありません。
相場に乗るのが上手い人は、既にテスラ株の上昇気流に乗っていると思いますが、「乗り遅れた」と既に諦めている人、「そもそもこうした上昇相場はバブルだから、いつかはじける」と思っている人も、買わなくてもテスラ株を眺めるのは勉強になると思っています。
将来、米国株(S&P500)や自分が保有している銘柄がテスラのような急上昇をした場合を想定して、「このまま保有しておくべきか、売るべきか。」、「売るとしたら、そのタイミングは今か」、「なぜそのような判断をするのか」を考える練習になるからです。
この記事のポイント
- テスラ株は投資しなくても、「上昇相場に乗るべきか」「テスラ株を保有していたとしたら、今売却するべきか」を考えながら、見てみると面白い。
- テスラ株で上手く予想できなかった場合でも「今の自分は上昇相場に乗る投資は向いていない」ことがわかれば、大事な投資資金が守れる。
すでに趣旨は「この記事のポイント」に書いてしまったので、補足の説明をいくつかしておきます。
テスラの株価を見る観点
どんな観点でテスラ株を眺めるかですが、例えば以下のものが挙げられます。
- 「今から、上昇相場に乗るべきか」
- 「テスラ株はバブル崩壊は起こるかどうか。なぜそう思うのか。」
- 「既にテスラ株を保有していた場合、今売るべきかどうか。その理由は何か。」
- 「株価が急落するとしたら、いつ頃か。」
株価のチャートを眺めて線を引いて見たり、株価上昇率の変化を調べてみたり、空売り比率を調べたりするのも良いかも知れません。もしくはテスラ株の適正価格を自分で算出したり、やり方は何でもありです。
こうして予想が外れてしまっても、実際にテスラ株を買っていない以上、損失はゼロなので全然問題ありません。
「今の自分には短期的な相場を当てるのは難しい」と知れば、次にテスラのような急上昇する株が現れても、無理に投資せずに大事な資産が守れます。
私もこうした予想はほとんど当たらないので、「(少なくとも今の)自分には短期的な相場の予想は無理だな」と理解しています。このブログでチャートに線を書いた図や、予想株価がまったく載っていないのは、自分にそういうセンスがないことを知っているためです。
そもそもテスラ株は購入候補にならないのか
最後に、テスラ株を買わない前提で話をしてるけど、価格さえ低ければテスラ株は買う対象になるのかについて補足します。
あくまで個人的な意見ですが、今のところテスラは購入候補にはしていません。
テスラが取り組んでいるのは電気自動車・バッテリーと少々の自動運転ですが、自動運転技術はかなり他社に遅れている上に、電気自動車やバッテリーで業界の競争が激しくなった場合に、それでもユーザがテスラを選ぶ理由(優位性)がまだ見えていません。
たしかにテスラ車は「デザインがかっこいい」とよく言われますが、価格(利益)を押し上げるほどのデザインやブランドかどうかも少し疑問です。
例えば、フェラーリでは、モデルによっては中古のほうが「ビンテージ」「クラシックカー」として価格が上がるほど、一部のユーザに圧倒的に支持されるデザインを誇っています。
フェラーリのようにデザイン性とブランドのおかげで、ライバル企業が参入しても高い価格を維持できる様子を「経済的な濠がある」と言い、濠があれば長期的に利益が安定して株が上昇する傾向がありますが、テスラに濠があるかはまだわかりません。
経済的な濠とは何か。【バフェットも注目する投資の原則を解説】
バフェットも注目している「経済的な濠」とは何でしょうか。このブログの記事でも「経済的な濠」という単語は度々登場しており既に知っている方多いと思いますが、ここで改めてご紹介します。
最後はやや話は脱線しましたが、この記事ではテスラ株が急上昇していること、さらにこれだけの大きな企業で株が急上昇するのは珍しいので、自分だったら上昇相場でどのような投資をするかシミュレーションすると勉強になるというお話をしました。
あ、私のテスラ株の予想を聞きたいですか?残念ながら、既に予想を外しているので、そんなものは載せられません。
今度どんな動きをするのかを楽しみに、投資せずに眺めたいと思います。