2019年Google最大の一手。ゲーム版ネットフリックス、Stadiaの価値を解説します。

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GoogleのゲームストリーミングサービスのStadiaが11月19日に日本を除く地域でスタートしました。

「ゲームのストリーミングサービスって何?」、「PlayStationやマイクロソフトもゲームストリーミングを出すんでしょ。Googleはゲーム業界に新規参入して勝てるの?いいソフトがないとゲーム機が良くても、Googleに勝ち目はないんじゃない?」、「いったい何がすごいの」という人向けの記事です。

既にこのブログでも何回か取り上げているのですが、せっかくStadiaのサービス開始したので、複数の記事で書いていたことをここでまとめておきたいと思います。

  • Stadiaはゲーム機やソフトを持っていなくても、youtubeの画面をクリックした瞬間からゲームをはじめられるストリーミングサービス。(ただし、コントローラーはあったほうが楽しめそう)
  • ゲームストリーミングはソニーのPlayStation Nowが既にリリース。またマイクロソフトのxCloudも2020年にサービス開始予定。ゲーム機やゲームソフトは買わずに、ダウンロードしながら遊ぶ未来が始まりつつある。
  • Google Stadiaの特長はYoutubeにゲームストリーミング機能をつけたこと。Stadiaと結びついたYoutubeは増え続けるゲーム動画配信者や、ゲーム動画視聴者を取り込むサービスになった。
  • Googleが視野に入れているのは、年間15兆円ゲーム市場だけでなく、年々増え続けるデジタル広告市場。近年の広告の大事な収入源になっているYoutubeを、ストリーミングゲームで強化する戦略に出ている。

ストリーミングゲームはゲーム版ネットフリックス

ストリーミングゲームサービスは、今までみたいにゲーム機やソフトを買わなくても、その場でテレビやスマホなどにダウンロードしながらゲームが遊べるサービスのことです。

GoogleのStadiaはコントローラーさえあれば、PC・タブレット・スマホやテレビのYoutube画面からボタン一つで、その場でゲームを選択してダウンロードしながら、ゲームをはじめられます。

DVDプレイヤーもDVDソフトもなくてもスマホやテレビで映画が見れるネットフリックスのようなものです。なのでStadiaはよく、ゲーム版ネットフリックスと呼ばれます。

定額制ストリーミングゲームの時代へ

ゲーム版ネットフリックスという説明をしたところで、この5-10年位のIT流れ整理してみたいと思います。

  • Apple MusicやSpotifyなどの登場で、音楽は定額制で聴き放題の時代になった。
  • ネットフリックスやAmazonプライム・ビデオの登場で、映画や動画が定額制で見放題の時代になった。
  • GoogleのStadiaの登場で、これからはゲームも定額制で遊び放題の時代に移る。

こうしてみると、時代は音楽、動画、ゲームとダウンロードする容量がますます拡大していっていることがわかります。動画ストリーミングサービスが世の中に普及したので。次はいよいよゲームの定額制の時代に移ることになります。

Googleはゲーム業界で勝てるのか

さて、今までプレイステーション、Xboxなど効果なゲーム機を買って遊んでいた人はこう言うかも知れません。

「Googleはゲーム業界に参入して、勝ち目はあるの?」

「ゲーム業界は良いソフトがないと成功しないって言われているけど、ヒットしたソフトを多数抱えるソニーPlayStasion NowやマイクロソフトxCloudに勝てるの?」

これについては、もっともな意見だと思います。Googleはゲームプラットフォームとしては新規参入者になるので、面白いソフトが出てくるまでは苦戦するかも知れません。ただ、Googleもその欠点を知ってたからか、戦い方を全く変えてきています。

GoogleはゲームストリーミングサービスのStadiaを、Youtubeの機能拡張のような位置づけでリリースしてきたのです。

Youtubeユーザを味方につけるGoogle

youtube上ではじめられるStadia

Googleにとって、今はYoutubeは欠かせないサービスになっています。動画に表示される広告は大事な売上になっていて、その売上を拡大させるために、動画配信者にも広告収入の一部を分けて、Youtuberという職業も生まれているくらいです。

GoogleはStadiaをユーザに使ってもらうために、Youtuberなどのユーザを活用しようとしています。

  • Youtuberがゲーム動画の配信をすぐできるようにYoutubeの画面にStadiaの開始ボタンをつけた。
  • ゲームの視聴者はYoutuberのゲームに参加することもできる。
  • Youtuberと視聴者はゲームデータを、視聴者に共有することもできる。ゲーム配信のYoutuberと同じシーンを遊べるだけでなく、「このステージが難しいから、ゲーム配信で遊んでほしい」とゲーム配信者にデータを共有することもできる。

Stadiaのこのような共有機能は、もはやゲームのSNSです。このSNSの共有機能が強力であればあるほど、Youtubeの視聴時間は増えます。ユーザが広告を見る時間が増えればGoogleは広告で稼げます。また、ゲーム視聴者だったユーザがStadiaの定額制プランに登録すれば、今度はGoogleの定額収入が安定します。

Googleにとって、実にうまいビジネスです。

増え続けるゲーム配信者とゲーム視聴者

近年はゲーム動画の配信者やそれを見る人が爆発的に増えているというデータがあります。この時代の流れは、Stadiaにとって追い風です。

ゲームのライブ配信サービスのTwichのデータでは、ゲーム動画の配信時間数(左グラフ)、配信者数(真ん中のグラフ)、ゲーム動画視聴者数(右グラフ)いずれも、爆発的に伸びています。

かつて、ゲームはテレビと向き合ったり、スマホで一人でやるものでしたが、今はゲーム動画を配信する人と見る人が爆発的に増えているようです。

まとめ

さて、少し長くなったのでGoogleのゲームストリーミングサービスStadiaのまとめをします。

ITの技術が進化して、音楽や映画が定額制でダウンロードし放題できる時代になりましたが、その先にゲームを定額制でダウンロードして遊び放題になるゲームストリーミングサービスがあります。これは、ゲーム機もソフトも不要で、クリックするだけでその場でダウンロードしながら、ゲームができるサービスです。

このゲームストリーミングサービスを提供しているのは、Google(Stadia)、ソニー(PlayStasion Now)、マイクロソフト(xCloud)ですが、Googleはゲーム業界の新規参入者なので、戦い方を変えてきています。

近年のゲーム動画配信ブームにのって、Youtubeユーザをゲームストリーミングに呼び込む機能を豊富につけて、あたかもゲームSNSを作っているかのような動きを見せています。定額制ゲームのプランだけでなく、ゲーム動画でYoutubeの配信時間が伸びれば、広告収入も増えるという、ソニーやマイクロソフトにはできない戦い方をしてきています。


過去のStadia関連記事です。今回とは違う観点で話をしているので、時間があるときにご覧ください。


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