GoogleMapの困り事の解消
最寄り駅まで到着してからGoogle Mapを見ながら目的地に行こうとして、反対に歩き出してしまった経験は、誰もあると思います。
このお困り事は、今開発中のグーグルマップのAR技術でバッチリ解決できそうです。
「ARってなんだ?」と言う方はポケモンGOを思い浮かべるとOKです。スマホの画面に移る実際の街の映像に、キャラクターを重ねる技術です。グーグルはスマホのカメラに映る街の映像に、目的地までの案内矢印を表示することで、どの方向に歩き出せばいいのか、どこで曲がるかを案内してくれるのです。
実際に見てみると、グーグルマップARの良さがわかると思います。開発中のグーグルマップα版をウォールストリートジャーナルのデービットピースさんがサンフランシスコで体験している動画がこちらです。
2019年にGoogle MapにARを出してきた意味
このグーグルマップの新機能は2018年のイベントで先行公開されていたものでしたが、どうしてグーグルがこの2019年の今のタイミングでグーグル・マップのAR機能を出してきたかに意味があると思っています。
2019年と2020年は、携帯電話もWi-Fiも次世代通信がスタートし、通信速度が10倍もあがって、今までダウンロード容量が多くて敬遠されていたARやVRもラクラク実現できる社会が来ます。
(ARはポケモンGoのような現実とキャラの合わせ技ですがが、VRは3D空間の世界の中を見る技術です。)
Wi-Fiの次世代はWi-Fi 6、携帯電話の次世代通信は5Gという2つの大きな通信規格の名前は、2019年のニュース紙面を度々飾るようになるはずです。
次世代通信規格Wi-Fi 6 2019年本格リリース
2019年に本格リリース予定の次世代のWi-Fi。
特長は端的に言って、通信の速さです。Wi-Fi 6は8K動画のストリーミングもできます。実験では10Gbit/sまで速度を実測できたという情報もあり、今のWi-Fi4倍〜10倍速くなる言われています。
そもそも契約している通信会社が各家庭に届けるインターネット回線の速度のほうが遅くて、10Gbit/sも出ない話はよく聞きますが、ここではその話は置いておきます。
無線LANルーターの中でには、既にWi-Fi 6に対応した製品も2018年から発売されはじめています。
次世代携帯電話通信5G
今のLTE(4G)と呼ばれる携帯電話用の通信の次世代にあたる5Gのサービスが、2019年より日本で始まります。2019年は、ラグビーワールドカップでの貸与端末だけに限り5G通信が使用可能などの、通信会社が制限した端末だけ使用可能な限定付きですが、2020年には一般ユーザも5G通信が可能になります。
何が変わるかと、5Gになることで「超高速」「低遅延」「多接続可能」なります。現在の10倍速い10Gbit/sの通信速度、遠隔医療タイムラグの少ない通信、スタジアムなどの人が密集する場所でも安定した通信ができるようになります。
通信会社のホームページを見ると各社気合を入れて、5Gになったら一般ユーザにたくさんデータをダウンロードしてもらって通信量を儲けようと各社、力を入れています。
今後の動き
今後、グーグルのようにAR/VRを活用した製品やサービスが、今年から来年にかけて次々と出てくると思われます。
個人的には、2014年にVR製品を手がけるOculus(オキュラス)を買収したFacebookは通信速度が劇的に向上するこの2年に何を出してくるか注目しています。