「米政策金利引き下げ、早期に必要になるかも知れない」セントルイス連銀が発言

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6月3日、セントルイス連銀ジェームズ・ブラード総裁は、最近の貿易戦争の加熱とインフレ目標を下回っている状況を踏まえると、早期に政策金利引き下げが必要になるかもれないと発言しています。

Fed’s Bullard says a rate cut may be ‘warranted soon’(CNBC)

「予想よりも急速にインフレが減速した場合には、近い内に政策金利の引き下げが必要になるかも知れない。直近の貿易摩擦は、アメリカ経済に与える直接的な影響は比較的小さいが、マーケットに与える影響はより大きくなる恐れがある」と2019年5月の米中貿易戦争の再燃以降、中央銀行FRBの高官が初めて公の場で早期の金利引き下げの必要性に言及しています。

ジェームズ・ブラードは6月17-18日に開かれる金融政策決定会合(FOMC)で投票権を持っている一人です。ただし、他のFOMCメンバーはジェームズ・ブラードほど政策金利利下げに積極的ではないことから、早期に政策金利引き下げが行われる可能性はまだ低いと思われます。

利下げに慎重なFRB、利下げを見込む市場参加者

「金融市場はFOMCよりも成長率・インフレ率ともに低く見積もっています。これは、政策金利の設定が現在の環境にとって厳しすぎることを示すシグナルです」と、ジェームズ・ブラードは市場とFOMCの見方には、ズレが生じていると認識を示しています。

確かに、この1ヶ月で市場には急速に経済に対して悲観的になり、景気下支えのための利下げムードが出てきたように思います。

今や、ウォール街の多くの市場参加者は2019年内に2回の利下げを見込んでいると言いますし、こうした見方に呼応したかのように、6月2日JPモルガン・チェースは2019年末での10年米国債の予想利回りを2.45%から1.75%に引き下げています。

実際、6月2日時点の米10年国債の利回りは2.071%まで下がってきており、既に2017年9月以来の1年半ぶりの低水準にいますが、年末に向けて貿易戦争の加熱とともに1.75%まで沈む可能性は十分にあります。

以下の10年国債の利回りの低下を見る限り、市場参加者は株などのリスク資産を売却して、安全資産の国債を急いで買って不景気に備えているように見えます。

私はまだ米政策金利は下がらないし、景気後退入りまではしばらく時間がかかると見ているのですが、ここまで色んな低調なデータを見せられ、FRBの一人にも利下げの発言が出てくるとなると、その自信も急速に弱まりつつあります。