Facebookも買い銘柄。ユーザ離れの不安を払拭する好決算【2019年3Q決算】

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アメリカの若者を中心にFacebook離れが進んで、Facebookに逆風が吹いています。

「Facebookはソーシャルアプリで世界でNo1の企業だけど、売上に陰りはないかな」「この企業はこれからも安定して収益を得ることができるのだろうか」Facebook株に投資している人や、これから投資を検討している人は、決算前にきっとこんな事を考えていたことだと思います。私もそうでした。

しかし、2019年第3四半期(3Q)の決算を見る限り、その心配は要らなそうです。Facabookはちゃんと結果を出しているようです。収益も利益もともに事前のアナリスト予想を上回って、逆風の環境の中、ちゃんとこの企業が成長していることが確認できました。

この記事では以下について触れていきます。

  • Facebook2019年3Q決算は売上と利益の伸びが順調。ユーザ数は拡大を続け、ストーリー広告は順調だった。
  • Facebook株が「買い」な理由。世界でNo1のユーザ数を持っていることに価値がある。

Facebook、ユーザ離れの不安を払拭する好決算だった2019年第3四半期

2019年第3四半期のFacebookは、好決算でした。

良い決算といえるには、少なくとも売上・利益ともにアナリスト予想を上回っている必要があると思っていますが、どちらも問題なく予想を超えてきました。

  • 一株利益:1.91ドルの予想を上回る2.12ドル。
  • 売上:173.7億ドルの予想を上回る176.5億ドル(前年比+29%)

さすがはソーシャルアプリ世界No1のFacebookです。その力強さを遺憾なく発揮しています。しかも、売上の前年比29%増加は、前期の+27%よりも加速しています。いい感じですね。

冒頭にもお伝えした通り、近年アメリカでは若者を中心にFacebook離れが進んでおり、またダウンロード数を見ると、Facebookだけでなく、Facebook傘下のInstagramアプリですらもダウンロード数が落ちてきているといいいます。

米国でFacebookとInstagram ダウンロード数が減少。

しかし、それでも世界的にFacebookが抱えているユーザ数はアナリスト予想を超えて増加していて、売上も伸びているようです。

増え続けるユーザ数

実際に使っているユーザの数は、「アクティブユーザ数」という数で知ることができます。

Facebookの1日1回以上アクセスするデイリー・アクティブユーザ数、月1回以上アクセスするマンスリー・アクティブユーザ数を確認すると、こちらも2019年3Q時点では順調に増えています。

  • デイリー・アクティブユーザ数:16.1億人の予想を上回る16.2億人(前年比+9%)
  • マンスリー・アクティブユーザ数:24.5億人の予想に一致する24.5億人(前年比+8%)
  • ユーザ一人あたりの平均収益:7.09ドルの予想を上回る7.26ドル

以下が、1日1回以上アクセスするデイリー・アクティブユーザ数の推移です。右肩上がりですね。

1ヶ月に1回以上アクセスするマンスリー・アクティブユーザ数も順調に上がっています。

ストーリー広告で順調に増える収益

Facebookは基本的に広告ビジネスなのでユーザが増えれば、必然的に売上も増えます。この辺りの原理はラジオでも、テレビでも同じですね。Facebookの売上をみると綺麗に、右肩上がりに増えています。

ここで「ユーザ数が8-9%で増えている以上に、売上が29%で伸びているのには、何か理由があるのではないか」と思った方、鋭いです。

この数年間でFacebookが特に力を入れてきた新しいタイプの広告が、順調に収益を伸ばしているのが、好調な売上の要因になっています。この新しい広告はInstagramとかで、見たことがあるかもしれません。ストーリー広告と呼ばれる、スマホ用に全画面表示される広告です。

次の写真は、ラコステのInstagramのストーリー広告なのですが、スマホ全面に商品情報が表示されています。気になった人は、画面を下から上にスワイプすると、ラコステの商品ページに飛ぶようになっています。

このストーリー広告はインパクがあるために、広告効果が大きくFacebookの売上を伸ばす要因になっています。Facebookのストーリーの取り組みは順調にいっていて、ストーリー機能を見ているユーザの数は毎日5億人以上いるといいます。

Facebook株はオススメの銘柄

私は、Facebook株はおすすめの銘柄だと思います。Facebookの強さは、ソーシャルアプリとして世界で一番使われている点です。

次のグラフは2019年の世界のソーシャルアプリの利用者ランキングを表していますが、Facebook,FBメッセンジャー、Instagram、WhatsAppとFacebook傘下のアプリが上位を独占しています。

ソーシャルアプリ業界では、企業の優位性は何できるかというと「ユーザ数」ただ1択です。こわいくらいシンプルな世界です。そして、世界でもっともユーザ数が多いFacebookはこの世界で一番強い王者として君臨しています。

Facebookの強さの秘訣は「みんなが使っているから」

この強さを理解するには、既にFacebookに登録している人は、どうしてFacebookにユーザ登録をしたかを思い出すとすぐわかります。その大半は「まわりのみんなが使っているから」という理由だったと思います。

つまり、ソーシャルアプリでは「みんなが既に使っているアプリ」「一度、マーケットを支配したアプリ」が圧倒的に強いのです。使う人が増えれば増えるほど、製品の価値が上がる効果をネットワーク効果と言いますが、この性質をもっている企業が利益も株も高いことが知られています。

米国株をしている人は、クレジットカードのビザやマスターカードの株価がかなり順調に伸びていると知っている人も多いと思いますが、クレジットカードも使えるお店が多いから、ユーザも増えるネットワーク効果が働く性質をもっています。

ネットワーク効果のように、ライバル企業に攻撃を受けにくい性質のことを「経済的な濠」と言いますが、この性質を世界規模で持っているFacebookは今後もソーシャルアプリで、利益を上げる企業だと思います。

経済的な濠については、【初心者向け】バフェットも注目する経済的な濠とは何か。の記事で詳しく解説しています。

Facebook株のリスクは、高すぎる市場シェア

ただし、リスクがないわけでありません。Facebook社は、Facebookアプリだけでなく、Instagram、WhatsAppなど世界的なソーシャルアプリを多数保有していて、いわば1社が業界を独占しているとも言える状況です。

なので、他社が「独占状態で競争原理が働いていない。Facebookを解体するべきだ」と訴えて、法律のちからでFacebookが解体されてしまうと、Facebookは一気に弱体化すると思われます。

しかし、これほど大きなことが起こらない限り、ソーシャルアプリの1社独占状態はまだまだ長らく続きそうです。そして、それが続いている限り、拡大するネット広告のトレンドに乗って、Facebookは順調に売上を伸ばすと考えています。

Facebookの決算書のダウンロード

さて、2019年3Qの決算と、その結果としてFacebook株はまだまだ買いだというお話をしてきました。

この記事で参照した2019年決算スライドは、以下からダウンロードをしてきたものを使っています。全て英語ですが、貴重な情報が乗っているので、さらなるFacebookの企業分析にお役立て下さい。

Facebook Q3 2019 Results (Facebook)

また、過去の決算報告資料も見たい場合には、こちらからダウンロードできます。
Investor Relations Upcoming Events


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