ヨーロッパ・ドイツ製造業、最悪期をぬけた可能性【2019年11月PMI】

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ヨーロッパの製造業の景気はまだまだ悪いです。

しかし、その悪化スピードがわずかに弱まっている、良い傾向も見え始めてきました。

企業の役員に「御社の景気いかがですか?」と毎月アンケートをして集計したPMIという経済指標があります。11月のヨーロッパPMIを見てると、次のことが見えてきています。

  • ヨーロッパとドイツの製造業は悪化しているものの、悪化のスピードは改善してきた。
  • 非製造業の景気はまだわずかに拡大しているものの、かなり弱まっている。
  • 製造業の悪化が非製造業にまで浸透している可能性がある。

悪化の速度が弱まってきた製造PMI

PMIは50を超えれば景気が上向き、50を下回れば景気が下向きになっていると企業が感じていることがわかる指標です。11月の製造業PMIの結果は、悪いなりに予想よりも良い内容でした。

  • ドイツ製造業PMI:42.8の予想を上回る43.8(前月42.1も上回る)
  • ヨーロッパ製造業PMI:46.4の予想を上回る46.6(前月45.9も上回る)

11月の製造業のPMIは50を大きく下回っているので、まだかなり状況が悪いのはたしかです。しかし、2ヶ月連続で前月の数字から改善し、さらに今月は事前予想も超えてきました。

グラフを見ても、ドイツもヨーロッパ全体も製造業の悪化の度合いが、わずかに改善されている兆しがあります。

ゆるやかに景気拡大もかなり弱まってきた非製造

一方で、少し気がかりなのは、非製造業です。製造業と違って50は超えているので、景気はまだ拡大中なのですが、どんどんと弱まってきています。

  • ドイツ非製造業PMI:予想52.0を下回る51.3(前月51.6も下回る)
  • ヨーロッパ非製造業PMI:予想52.4を下回る52.2(前月52.2も下回る)

ドイツもヨーロッパ全体も、前月より数字が悪くなっている上に、予想も下回っています。

製造業の景気の悪化、非製造業に移ったかが心配のタネ

さて、ここまでの2年間のヨーロッパの景気の冷え込みを少し振り替えてみます。

今までヨーロッパの景気は製造業を中心に2018年1月から徐々に悪くなってきました。

この悪化の原因は主に、ドイツの自動車です。ドイツの最大の貿易相手国の中国の景気が落ち込んだので、ドイツの自動車産業が打撃を受けました。

また、自動車の部品はヨーロッパ中の中小企業から仕入れているため、ヨーロッパ全体の製造業が低迷していたのが、この2年間の流れです。

しかし、この製造業の落ち込みが、ここ数ヶ月下げ止まっている印象があります。これはいい事です。

その一方で心配なのは、製造業が下げ止まっているのに、非製造業の景況感の減速が下げ止まっていないことです。製造業から非製造業にジワジワと悪い影響が伝わっているとなると、少し厄介な展開になりそうです。


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