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アメリカの従業員数の変化を見ても、リセッションまではまだ遠い

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昨日は5月の雇用統計で、強い数字と弱い数字の両方が見られたというブログを書きました。

>>強い数字と弱い数字が見られた米雇用統計

上のブログを書いた後もどうもスッキリしなかったので、もう少しだけ深く調べてみました。

もう少し調べた結論としては、弱かった数字を内容を信じたとしても、アメリカのリセッションまではまだまだ遠いとなりそうです。

この記事のポイント

  • 5月の雇用統計は強い数字と弱い数字が見られて、まちまちな内容だった。
  • しかし、弱い数字が見られた従業員数(家計調査)を見ても、アメリカのリセッションが近い印象はまだない。
  • 企業の景気が悪く、銀行の貸出態度も厳しいわりに、相変わらず雇用は強い。

まちまちだった5月の雇用統計

昨日のブログでは、5月の雇用統計について「企業調査で分かった項目は雇用が強い」が、その一方で「家計調査で分かった項目は雇用が弱い」ことを示しているという内容を書きました。

  • 企業調査:非農業部門の雇用者数で、予想よりも大幅に雇用が強い結果。
  • 家計調査:失業率や平均時給などで、予想よりも雇用が弱い結果。

2つの異なる調査をしているので、異なる結果が出てしまうのはあり得る話です。

しかし、もう少しだけ深掘りしてみると、雇用が予想よりも弱かった家計調査で分かった数字を使ったととしても、アメリカはまだリセッションまで遠い位置にいるように見えます。

リセッションまでの距離

以前もどこかに書いた気がするのですが、過去にアメリカがリセッションになる時には、家計調査の「従業員数」の伸びがマイナスになる傾向があります。

しかし、5月の雇用統計で分かったアメリカの従業員数の1年間の伸びは240万人です。

今回もこの伸びがゼロになる頃にアメリカがリセッション入りするなら、あと240万人の雇用が削減される必要があります。

これは数ヶ月で起こる変化ではない気もします。

5月に弱い数字が発表された家計調査のデータ(従業員数)を使っても、まだアメリカのリセッションまでは距離があるようです。

新規失業保険申請件数について

ちなみに、雇用統計とは別のデータにはなりますが、新規失業保険の申請件数が35万件を超えると過去にはリセッションが起こっているというデータもあります。

>>【新規失業保険申請件数】アメリカのリセッション突入の判断基準

直近のデータは23万件まで新規失業保険は増えていますが、それでも基準の35万件には遠く及びません。

このデータを見ても、まだしばらくリセッションまで時間があることがわかります。

アメリカの失業率は3.4%から3.7%へと上昇しましたが、その他の数字を見る限りはアメリカがリセッションになるまではまだ時間の余裕が残されているように見えます。

私は年始からリセッションに備えてきたので、そろそろリセッションに入ってもらって安くなった株を買いたいのですが、まだ長らく待ちの状態が続きそうです。


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