トヨタのハードからソフトへの進出
今日はこのブログでは初めて日本企業の話をしました。
日本企業というより世界のトヨタなので、いいですよね。
そもそも米国株ブログでありながら、保有している銘柄が米国企業じゃなくデンマークに本社を置くノボノルディスクだという時点で、記事で扱う会社をアメリカに絞る必要も無いですし。
さて、トヨタは「モビリティカンパニー」になると言っていますが、特徴的な変化は製造業(ハード)からサービスを売る(ソフト)への拡張です。
100年に1度の改革だとトヨタ社長は言っていますが、トヨタ以外を見渡すと実は結構同じような状況の会社はすぐに見つかります。そのいい例がアップルですね。今まで売上を牽引していたiPhoneの成長が鈍化し、これからサービス事業を伸ばすと言っているので、トヨタに近しい状況です。
今までハードを売っていた企業(製造業)からソフトを売る(サービス業)への変換は、昔からハードの売上成長が止まったタイミングでよくやる常套手段だったりします。
IBMにもあったハードからソフトへの転換
かつて1990年代にPC開発に乗り遅れて赤字に転落したIBMが、ルイス・ガートナー新社長のもと会社の変革を行ったのが、ハードウェアメーカーからソフトウェアメーカーとサービス業への転換です。
こちらのIBMの例は、採算の取れないハードウェア事業を売却しながらソフト化を進めた事業転換だったので、トヨタやアップルよりも劇的な変化がありました。
採算の取れないと判断したハードディスク部門の日立への売却、PC部門や一部の大型コンピュータ部門をレノボへの売却などをした一方で、ソフトウェア会社とコンサルタント部隊を買収しています。その後、システムの提案からシステム導入、保守、運用サービスまで手がけるサービス業に変身しています。
一般的にハードウェアよりも、サービス業は利益率が高いので、ハードからソフトに転身するケースは多くあります。
では、逆にソフトからハードへの転換もあるの?というと、こちらはもちろんあります。近年のIT業界で多い印象がありますが、これを話し出すと長くなるので、ちゃんとした記事で別に書きたいと思います。
では、みなさん今日もお疲れ様でした。
おやすみなさいませ。