好調ドミノ・ピザ、レストラン再開後も成長減速せず【20年4-6月期決算】

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しばらく前にドミノ・ピザの20年4-6月期の決算が発表されましたが、結果はとても良かったです。

利益・収益はアナリスト予想を大きく超えて、決算発表後は株高で反応しました。

注目は4-6月で少しずつ米国でもレストランが再開されたにも関わらず、6月末になっても成長の減速が見られなかったことです。

ネットフリックスなどの新型コロナの流行下でも強かったオンライン消費は、6月にわずかに成長の減速傾向が見られましたが、そうした傾向とも異なります。

新型コロナウイルスが再流行している中で、人々がまだレストランで食事することを怖がっていることが背景にあるかもしれません。だとすると、ドミノ・ピザに吹いている追い風はもうしばらく継続する可能性があります。

この記事のポイント

  • ドミノ・ピザは利益・収益ともに、事前予想のアナリスト予想を超える好決算になった。
  • 米国外では店舗閉鎖を受けて売上が伸び悩んだが、アメリカでの既存店売上は前年比+16%と急成長を遂げた。
  • 注目は米国の好調が4-6月を通じて続き、レストラン再開後も低迷の傾向が見られなかったこと。また、新型コロナウイルスに強かったオンライン消費も6月から成長が減速している傾向とも異なる。

ドミノ・ピザ2020年4-6月期決算


ドミノ・ピザの4-6月期は、利益も収益も事前予想を超える好決算でした。

  • 一株利益:2.99ドルで、予想を0.71ドル上回った。
  • 収益:9.2億ドルで、予想を640万ドル上回った(前年比+13.4%)。
  • 米国既存店売上:前年比+16.1%で、予想(+11.9%)を大きく上回る。
  • 海外既存点売上:前年比+1.3%で、予想(+0.7%)を上回る。
単位100万ドル 2Q20 前年比
収益 $920M +13%
営業利益 $163M +18%
営業利益率 17.7% +0.7%
純利益 $119M +29%
一株利益 $2.99 +37%

もともとドミノ・ピザは米国の注文の75%をアプリで受けているほどIT化を進めていたので、コロナ流行前からスマホから気軽に注文できる体制が整っていたこと、従来からの「デリバリー」か「店舗から持ち帰り」の商品提供方法がパンデミックの時代にハマったことが好調の理由にありそうです。

絶好調だった米国での販売


特に、アメリカでの業績は絶好調と言える内容でした。

ドミノ・ピザほどの全世界で店舗を抱えるチェーン店になると売上を伸ばすには既存店舗の成長が欠かせませんが、アメリカの既存店売上は前年に比べて+16%も成長しました。

アメリカでは、単に注文数が伸びただけでなく、注文するピザのサイズアップの傾向が見られて注文単価も伸びたようです。

サイズアップの理由については、「夜に多めに注文して、残りを翌朝にも食べるユーザがいると聞いている」とドミノ・ピザは説明していました。

(が、さすがにアメリカ人もピザ好きな食いしん坊ばかりではないので、在宅勤務やオンライン授業が増えて家族揃って家で食べる機会が増えたからでは?と勝手に思っています。)

一方で、米国以外の国では店舗閉鎖などの影響を受けて、売上は伸び悩んだようです。

販売店売上成長率

売上成長率 20Q2 19Q2
米国 +19.9% +6.8%
米国外 -3.4% +9.8%
合計 +8.1% +8.4%

決算発表では地域別に新型コロナウイルスの影響について言及していたので、まとめておきます。

新型コロナウイルスのドミノ・ピザへの影響

  • 米国では多くの店舗が営業できた上に注文の75%がアプリ経由で気軽に注文できる体制が整っていた結果、売上の急成長を見せた。
  • 米国外では、国の感染拡大や規制の状況によって大きな違いが見られた。
  • 店舗の多くが営業できた中国・日本・韓国では、消費行動の変化から大幅な売上増加。インド、サウジアラビアでは規制により一部店舗の閉鎖され、フランス、スペイン、ニュージーランドなどは完全に店舗閉鎖になり売上が落ち込んだ。

4-6月に好調を維持し続けたドミノ・ピザ

ドミノ・ピザの決算ですこし意外だったのは、4-6月期を通じて、米国でレストランの営業再開が少しずつ始まったにも関わらず、売上の低迷の傾向が見られなかったことです。

新型コロナウイルスでも売上を伸ばした企業もいますが、既に決算発表している他の企業とは少し傾向と異なります。

例えば、新型コロナウイルスの巣ごもり需要で契約者数を伸ばしていたネットフリックスでは、6月に契約者数の伸びの鈍化が見られました。

また、JPモルガンのカード利用金額を見ても、4月中旬から5月にかけてインターネット上の消費は前年比+50%で成長していたのに、6月には成長に鈍化傾向が見られていました。

インターネット経由のカード利用金額は5月末から減少している(出典:JPモルガン)

つまり、ネット消費など新型コロナウイルスの感染拡大で商機が広がっていたビジネスは6月に成長の減速が見られていたのですが、ドミノ・ピザには目立った減速は見られていないようです。

背景にはレストランが営業再開されても、まだ人々が安心して外食を楽しめない状況にあるかもしれません。そうなると、ドミノ・ピザに吹いている追い風はしばらく続く可能性もあります。

まだ判断はできませんが、ドミノ・ピザは他の新型コロナ銘柄に比べても、息が長い可能性もあります。


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