振るわないアメリカの設備投資。9月耐久財受注は前月比マイナス成長。

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退屈な経済指標を見る意味

アメリカ企業の決算シーズンは、毎日さまざまなドラマがあって面白いです。

見えてくる数字から、どんなサービスが売れたか、売れなくなったかが読み取れるだけじゃなく、株価の急伸や急落で自分の資産が変わってくるので、決算前後で投資家に与えるインパクトは大きいです。記事を書く手も、思わず熱が入ります。

しかし、しかしですよ。それに比べて、経済指標の発表はなんて味気のないことでしょう。

ADP雇用統計だったり、耐久財受注だったり、そもそも名前から何の数字なんだかわかりくいです。また、GDPや雇用統計などの最重要な指標なら決算と同じ様に大きく動きますが、その他の多くの指標は多少変化しても、対して自分の資産には影響しないです。

要は経済指標って「何を言っているかわかりづらい上に、変化も少ないので退屈」なのですが、最重要なGDPや雇用統計が他の指標に遅れて現れる指標なので、他の指標を見ないわけにはいきません。

というわけで、長い言い訳になりましたが、今日は9月のアメリカの設備投資が減速していたことがわかった耐久財受注の話をしたいと思います。

耐久財受注とは

そもそも名前からしてわかりにくいのですが、「耐久財」とは3年以上使えるモノのことを言います。家具、家電、自動車などの生活に馴染みのあるものから、企業が購入する電車や飛行機などの輸送機器も耐久財です。

耐久財受注が順調であれは、当然GDPの一項目である設備投資もちゃんと成長することになるので、毎月アメリカの商務省は製造業4000社に耐久財の受注を調査して、毎月の伸び率を「アメリカ耐久財受注」として発表しています。

耐久財受注とは

2019年9月の耐久消費財の伸びが発表されましたが、残念ながら予想よりも悪かったです。

  • 耐久財受注:前月比-0.7%予想を下回る-1.1%
  • 航空機を除く耐久財受注(コア):前月比-0.2%予想を下回る-0.3%

特に良くなかったのは、航空機とその部品が11.8%減少、さらに自動車大手のGMのストライキを背景に自動車と自動車部品で1.6%減っています。

GDPの一項目の設備投資の先行指標としては、耐久財受注ではなく「航空機を除く非国防資本財(コア資本財)」の数字を見るのですが、以下の図のようにこちらも長らく低調です。つまり、企業の設備投資が伸び悩んでいる様子が伺えます。米中貿易戦争の影響で、企業の積極的な投資・事業拡大がしづらくなっているためだと言われています。

耐久財受注だけではなく、経済指標が2019年9月の不調を訴えています。10月上旬から続いた不調な数字の発表の波は、結局10月後半になっても変わりませんでした。

19年9月米経済指標 景況感 実体経済
予想より悪い ISM製造業指数
ISM非製造業指数
ADP雇用統計
生産者物指数
小売売上高
鉱工業生産指数
耐久財受注
適温 雇用統計
予想より良い

アメリカの2019年第3四半期のGDPは10月30日に速報値が発表されます。7割が個人消費が占めていて、個人消費さえ順調ならば、多少の設備投資の不調はカバーできる構造になってはいますが、第3四半期も設備投資の成長の見込みは薄いことが見えた耐久財受注の経済指標発表でした。


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