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米国消費者物価指数、予想を下回りインフレ率は緩やかに推移。

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2019年6月12日、5月の米国消費者物価指数が発表になりました。結果は予想よりもわずかに悪かったです。

米国消費者物価指数の解説はこちら:【初心者向け】主要な米国経済指標の知ろう。

  • 前月比:予想+0.1%、結果+0.1%
  • 前年比:予想+1.9%、結果+1.8%

消費者物価指数は前年比で予想を下回っており、加えて前月比は予想通りであるもののわずかに+0.1%でインフレがかなり緩やかな状態なのがわかります。

次に、食品やエネルギーなどの物価変動が大きい項目を除いたコア指数の結果はこちらです。

  • コア・前月比予想+0.2%、結果+0.1%
  • コア・前年比予想+2.1%、結果+2.0%

前月比と前年比ともに予想を下回ってます。また、2019年はFRBは1回も利上げをしていないにもかかわらず、年初から消費者物価指数(コア)が下落基調なのも気になる点です。

これはFRBにいち早く利下げをして欲しいと訴える人達に、「2018年年末の利上げが1回余分だった」と主張できる勇気とかすかな証拠を与えるデータになりそうです。

ちょうど消費者物価指数が発表される同日、米国のロス商務長官はブルームバーグのインタービューでFRBが去年利上げをして経済を締め付けすぎたとの持論を展開しています。

米国のロス商務長官は12日、米連邦準備理事会(FRB)の直近の利上げは時期尚早だったとし、再考する必要があるとの考えを示した。

ロス長官はブルームバーグテレビのインタビューに対し、「FRBの直近の利上げは時期尚早だった公算が大きい」とし、「再考する必要があると考えている」と述べた。(ロイター

最近のアメリカの政権は、大統領も長官もFRBに対して良く意見しますね。FRBはポジショントークの入った結果論も気にせず、淡々とその時の最善の判断をすればいいと思います。

6月17-18日の金融政策決定会合のFOMCで、パウエル議長からどんな発言が出るか注目ですね。


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