コンテンツへスキップ

不透明感の増した2022年のアメリカのインフレ率

  • by
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

今回のロシアとウクライナの戦争によって、原油などの価格が急上昇しています。

この戦争がなかったら、これから数ヶ月でアメリカのインフレが落ち着く可能性もあるのだろうと思いましたが、原油などのエネルギー価格が上昇したことで、今後のインフレがどうなるかが一層不透明になってしまいました。

こんな状況なのでアメリカのインフレ率が10%超を目指すとの声も聞こえはじめていますが、先日の記事でも書いたように原油価格の急上昇は一時的との見方でこの原油価格高騰の波には乗らず、様子を見ていきたいと思います。

長期投資家なので我慢は慣れています。今回の戦争の行方や原油価格の行き先など、自分の力量では今後の展開が読みきれないときは、我慢をして今の状況が過ぎ去るのをじっと待つのも手だと思っています。

この記事のポイント

  • ロシアとウクライナの戦争がなければ、今後数ヶ月でアメリカのインフレはピークを迎える可能性があった。
  • しかし、(一時的かも知れないが)原油価格などあらゆる商品価格が上がってしまったので、今はインフレ圧力が再び強まっている。
  • 今は不透明感が高いので先の展開を読みきれないので、原油などには投資しない。もっと読みやす展開が訪れるまで待つ。

不透明感が増したアメリカのインフレ


まだロシアがウクライナに侵攻する前、私は「もうじきアメリカのインフレ率は頭打ちになるかも知れない」と思っていました。

>>あと数か月でアメリカの物価の伸びが一息つく可能性(2021年2月21日記事)

1年前の物価の上昇が激しかった時期(21年4-6月)が前年として計算される頃になると、前年比の物価の伸びが鈍化するだろうという期待もありました。

ただ、その期待が実現する可能性は、今回のロシアとウクライナの戦争によって下がった恐れがあります。

冒頭でも話したように、最近は原油や小麦などの価格が大きく伸びてしまったからです。

こんな状況なので、最近の投資家はアメリカのインフレ率予想を引き上げています。


出典:FRED

また、今後のアメリカの物価上昇は前年比で10%を超えるとの声も聞こえはじめました。

>>米インフレ、歴史的10%に近づく-FRB「へま」とガンドラック氏

個人的には今の原油価格の上昇は一時的だと考えているものの

ただ、先日の記事でも書いたように個人的には今の急上昇している原油、小麦、パラジウムなどの一部の商品の価格上昇は戦争の影響を受けた一時的なものだとも思っています。

一方で、この戦争はいつどのように終わるのかは誰にもわからず、もしも戦火が長続きする場合には高いインフレ圧力が続くことになるので、他の投資家が予想しているように「アメリカの物価は高止まり」「実質成長率の鈍化する」「景気後退が早まっている」という話もよく分かります。

つまり、今回の戦争のせいで、アメリカのインフレの今後の展開がかなり読みにくくなったと私は感じています。

コモディティなどへの今後の投資について

戦争の今後の展開については予想は困難なので、戦争の影響を受けて上昇している原油や商品などには手を出すのは今はやめておくというスタンスを私は取っています。

インフレについて投資をするなら、私はもっと勝てる確率が高い賭けがしたいです。

もう少し具体的に言うと、起こる確率が高いと思っているのは次のことです。

  • 今後数年以内に遅かれ早かれ、アメリカは景気後退する。
  • 景気後退で需要が減れば、原油・商品などの価格が下がる。
  • 歴史を振り返ると、インフレは複数の景気後退を経てようやく下がるので、景気後退後に再びインフレ率は上昇する。

上の展開が起こるのなら、次の景気後退が起こったあとに価格が下がった商品(コモディティ)、石油株、ゴールドを買うのが良いと思っています。

今は何もせずに「待ち」の状態が続いていますが、より確率が高い投資ができるタイミングがくるまではじっと辛抱するつもりです。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。