「雲、雨、傘」で情報を整理して投資する。

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昔は、まだまだ若かった頃は眼の前の仕事に全力で来た球を全てフルスイングしていました。でも、少しばかり年重ねると、動き出すまでに状況を整理してから、行動に移すことが多くなった気がします。

状況把握をするために、使われる「雲・雨・傘」という言葉をご存知でしょうか。最近、投資でも「雲・雨・傘」を使うと良いことがあるかも、と思っているのですが、今日はこの話についてお話します。

情報化社会とは厄介なもので、日々色んな情報が錯綜していると、頭の中が”こんがらがる”事があります。そんなゴチャゴチャと混乱した頭の中の情報を、すっきりと整理したい時に使う手段に「雲・雨・傘」と呼ばれる手法があります。

情報には3つの種類がある

さて、「雲・雨・傘」とは何かが気になるところですが、その意味を説明するために、普段の生活で「情報」と読んでるものには、大きく分けて3つの種類があることを紹介させてください。その3つの情報の種類とは「事実」「解釈」「アクション」です。

  • 【事実】:誰から見ても同じもの。過去の出来事、データ。
  • 【解釈・分析】:人の解釈によって異なるもの。見解や今後の予想が多い。
  • 【アクション】:次に取るべき行動。何をすべきか。

雲・雨・傘の意味

おまたせしました。では、具体的に「雲・雨・傘」が何かの話に入ります。

「雲・雨・傘」の手法とは情報を「事実」「解釈」「アクション」の3つに分類することを言います。具体的な例をあげましょう。

「ビルの向こうに雲が見える(事実)。これから雨が降るかも知れない(解釈)。傘を持って出かけよう(アクション)」というように、一連の情報を「事実」「解釈」「アクション」に分類します。

この3つが揃っていない場合には、どこかしら論理性にかけた文章になります。

たとえば「これから雨が降るかも知れない(解釈)。傘をもって出かけよう(アクション)」とだけ言われたら、「なんでそう思った?」とツッコミを受けるでしょう。天気予報で雨が降るというなら、傘を持っていかいないとまずそうです。でも、「昨日、羊雲をみたから」という根拠だなら、わざわざ家まで傘を取りに戻らなくても良いかも知れません。

実際の場面で一番困るのは、アクションの情報がない時です。「ビルの向こうに雲が見える(事実)。これから雨が降るかも知れない(解釈)。」とだけ友人に言われたら、「で?どうしたいの??」と思うでしょう。「傘を持って出かけよう」なのか、「雨だから外に出かけないで、家にいよう」なのかアクションの情報がないと、結局何が言いたいのか解らないことになります。

投資における「雲・雨・傘」

さて、こうした「雲・雨・傘」の考え方をを投資に使っても、面白いなと最近思っています。

例えば、このブログでもよく取り上げている景気後退の前触れと言われている逆イールド現象がありますですが、この現象に対して、「逆イールド現状が発生した(事実)。逆イールド現象が発生した後、解消した数ヶ月から1年弱で景気後退がやってくる(解釈)。だから逆イールド現象が解消された月から株の保有率を減らそう(アクション)」とまとめておくと、後々振り返った時に投資行動の検証がやりやすくなります。

何かまずい投資行動をした場合には、判断が間違っていることが多いのですが、見るべき事実はあっていたのに判断が間違えたのか、それとも見落としていた事実があったのかを、あとで振り返ることができます。

また、個別の銘柄についても、やろうと思えばできないことはないです。例えば、私の保有銘柄の中で1位を占めているノボノルディスク・ファーマについて言えば、以下のようなまとめ方ができます。

「糖尿病治療薬で世界的に有名なデンマークの会社ノボノルディスクは糖尿病治療薬で飲むタイプの新薬の販売許可を申請中だ(事実)。早ければ、2019年にも承認が得られ、2020年からの新薬の売上増加が見込めるはず(解釈)。だから今のうちに株を買おう(アクション)。」

ただ、個別銘柄の場合は、上のノボノルディスクのようなあまりに直近の動向ではすでに他の投資家が考慮済みで価格に織り込んでいることが多いです。2-3年の中期ではなく、できたらもう少し長いスパンで企業が保有しているを見てあげると、投資の旨味があるかも知れません。

以下は、2020年代に世の中に訪れるだろう変化と、そのチャンスを掴みそうな企業について書いた記事です。ご参考までに、ご覧ください。

雲の上に築かれるAmazonとMicrosoftの牙城 – 2020年代の変化を見据えた投資テーマ(1)

自動化が進む移動サービス– 2020年代の変化を見据えた投資テーマ(2)

空をかける移動サービス– 2020年代の変化を見据えた投資テーマ(3)