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中国政府、600億ドル分の米輸入品に対して税率引き上げ。

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中国政府は反撃の姿勢を見せてきましたね。昨今ニュースでも大きく取り上げられていた希少金属(レアアース)に関する制裁ではなく、まずアメリカからの輸入品に対する関税引き上げを6月から行うと発表しました。

これは6月10日からアメリカが中国からの輸入品2000億ドルに対して追加関税を最大25%発動する措置への報復行為と見られています。

深刻化する世界経済への懸念

トランプ大統領がツイートで追加関税を発表した5月上旬には、各メディアの受け取り方はまだまだ「世界経済に悪影響を与えかねない」と言った論調が多かったのですが、それから米中が制裁を繰り返して1ヶ月してその論調もかなり変化しています。

例えば時事ドットコムの記事では、中国の600億ドルの追加制裁を伝える記事ではっきりと、今後も貿易戦争が世界経済に悪影響を与えるのは確実だと言っています。

米中が制裁と報復を繰り広げる「貿易戦争」がさらに激化し、世界経済に悪影響が及ぶのは確実だ。(時事ドットコム

ちなみに、この時事ドットコムの文を読む限り「貿易戦争がさらに激化する」ことも既定路線になっていますが、一旦冷静になって考えてみると両国はまだ貿易協議は継続中だったはずです。

まだ次の協議開催は決まっていないものの、早ければ6月下旬には大阪で開かれるG20の場で、トランプ大統領と習近平国家主席が会談するかとの憶測もあり、またトランプ大統領は5月10日の中国代表団との会議後に「合意は急いでいない」として、今後も継続的に協議する姿勢を見せていました。

つまり、まだテーブルの席について口では「協議合意を目指している」と話す一方で、互いに関税を引き上げる異常な事態です。

この異常さは実際の人間関係に置き換えるとよく分かります。

「なぁ、僕らはもっとうまくやっていけるはずだよ」と冷静に言いながら殴ってくる男って、ちょっと近づきたくないですよね。それをやらないと行けない外交官の方は、本当に精神的にも体力的にもタフだと思います。

数字になって現れ始めた世界経済への影響

上記の米中の貿易戦争激化に加えて、ここに来て新たな展開が生まれたのはアメリカとメキシコを巡る動きです。アメリカは、メキシコ政府が不法移民に対処していないとして全輸入品に対して関税をかけると発表し、新たなる火種を巻いています。

トランプ政権、メキシコに関税を発動。意外に大きい世界経済への影響。

中国とメキシコは、アメリカへの輸入金額ランキングで上位1,2位を占める貿易国ですが、アメリカはその両国と同時に関税を武器に交渉をしており、その世界経済への影響は早くも数字に出始めています。

こうした動きに合わせて、私は早朝(米国時間5月31日の市場)再び一部の株を売却して、現金比率を高めました。売却した株の詳細については別途記事にしたいと思います。

ボーイング、ギリアドなど一部の株を売却しました。


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