先日石油株を売却しましたが、手にした現金をどうしようかあれこれ考えていました。
今週、エクソンモービルなどの石油株を売却しました
今週、石油株を手放しました。売却したのはエクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)、エネルギー株ETF(VDE)です。アメリカの石油株は消費者物価と似たような動きをする傾向がありますが、2021年のアメリカの消費者物価はそろそろ一時的にピークをつけるのではないかと思ったので、このタイミングで売却をしています。
最近、今チャンスが広がっているように見えるのは中国株です。
先月も中国株を買い増していたのですが、7月になってさらに下落して安くなっているように見えるので、追加で買い増しをしようかとも考えています。
この記事のポイント
- 石油株の売却で手にした現金をどう運用するか検討中。
- 最近は、中国政府の規制の影響を受けて大きく下がっている中国株が魅力的に見えている。
- 個別銘柄では規制対象になった場合に大きな下落に見舞われるので、複数銘柄に一度に投資できるETFが良いかも知れない。
中国政府の規制を受けてさらに下がる中国株
先月から何度か中国株がお買い得に見えるという記事を書いていきました。MSCIの中国株の指数の動きをみても、2021年2月から大きく下落しています。
中国政府が立て続けに規制をかけている影響から、7月後半の最近になってまた株が安くなっているようです。(上記グラフの最近の下落が一段安を物語っています)
>>米上場の中国株、時価総額7690億ドルが消失-中国が締め付け強化(ブルームバーグ)
>>投資家を揺さぶる中国政府の締め付け-「あらゆる産業がターゲット」(ブルームバーグ)
以前はアリババやテンセントなどのIT業界が多かったのですが、最近では教育業界などにも広がって、投資家が中国株から資金を引き上げているようです。
この記事を書いている7月27日時点で、MSCIの株式指数(MSCIチャイナインデックス)は最高値から28%も下落しています。
最高値から20%以上下落すると弱気相場と言いますが、投資家は中国株にかなり弱気になっているようです。
弱気相場での立ち回り
ただ、弱気相場もそれほど悪いものではありません。
他の投資家が弱気になっているときこそ、投資家にとっては株が安く買えるチャンスが広がっているからです。
投資家のジム・ロジャーズ氏も、弱気相場について次のように言っています。
多くの投資家が考えないことは何だろうか。投資家としての私は、いつも、「どこが弱気相場か」を探している。
ほとんどの投資家は強気相場を探し、弱気相場は気にもかけない。
人々が過熱気味のマーケットに夢中になって、他にも素晴らしい投資先があることなど忘れ去っているとき、私はそこに割安なものを探す。
今まで全力で中国株に投資をしてきた人が、予想を超えた下落に見舞われて売却するのは仕方ないですが、今まで中国株に投資していない人や投資余力が残っている人なら「やっぱり、中国株に投資していなくてよかった」と安心するだけではなく、「ひょっとしたら今はチャンスなのでは」と考えてみても損はないと思います。
検討した上でやっぱりリスクが高かったり、今はもっと良い投資先があるなら、無理に中国株を買う必要はありません。
私の場合は見逃すのはもったいないので、どうせ余っている現金があるならその一部だけでも投資してみようかと思っています。
中国株ETFの購入の検討
最近話題になっている中国政府の規制ですが、名指しされた企業や業界はかなりのダメージを負っているので、投資する上では気をつけなければなりません。
たとえば、中国政府から規制のコメントが出た教育関連企業(TALエデュケーション・グループ)は70%以上も株価が下落する展開になっています。
こうした被害を防ぐためには、1銘柄買うだけで複数企業に一度に投資できるETFを活用するのも良いかも知れません。
米国株に上場されていて日本でも買えるETFなら「中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)」、もしくは香港に上場されている「iシェアーズ・コア MSCI チャイナETF(2801)」あたりが、幅広い銘柄を扱っている上に、そこそこ経費が抑えられているように見えます。
さいごに
この記事では、最近さらに安くなった中国株を検討しているという記事を書きました。
MSCIチャイナインデックスの値動きを見ていると、過去10年間で(月足で)最高値から10%以上の下落が見られたのが6回あるのですが、既に今の下落は過去3番目に大きな下落になっています。
20%以上も下落する場合には、たいてい下落開始から底値まで10ヶ月以上もかかっているので、底値をつけるまでにはまだあと4-5ヶ月時間がかかるかもしれませんが、下落の規模からすると既に一度買いに行っても良い規模になっていると思いました。