先日、中国株は最近低調で、わりと簡単に安くなった銘柄を見つけることができるという記事を少し書きました。
横ばいが続くインド株、下落して割安感がちらつく中国株
ウイルスの感染拡大でも株価を下げないインド株に対して、最近調子を落としているのは中国企業の株です。最高値からも20-30%下落している銘柄は簡単に見つけられる状況になっているので、インドではなく中国に目線を変えようかとも考え始めています。
上記の記事を書いて、しばらくして中国のJDドットコム(JD)の株をしたので、この記事で取り上げたいと思います。
この記事のポイント
- 中国株のJDドットコムを最高値から約35%近く下落した時点で購入した。将来どこかで株価が最高値を更新すれば、50%近いリターンが得られるはず。
- IBM株を売って今回の購入資金にあてた。恐らくIBMよもJDのほうが伸びしろが大きいと判断しての投資だった。
JDドットコムとは
JDドットコムはネットショップを運営している企業です。中国版のアマゾンと考えるとイメージが近そうです。
自社で仕入れた商品を揃えて売っているだけでなく、JDドットコムのサイトで他社が商品を売れる場所もサイト上で提供している企業です。
2010年代は中国の小売のオンライン化が進んだ時代だったので、この恩恵を受けてJDドットコムの売上も力強く伸びています。
今後の中国のオンライン小売市場は成長率が鈍化するようですが、それでも市場全体は10%で伸びていく予定です。
この成長する市場の中で、JDドットコムはかなり強力なプレイヤーになっているようです。
以下は2021年第1四半期決算資料からとってきた図ですが、多様な大企業が競い合っているアメリカの小売業界と違って、中国の小売業界は規模が小さい企業が多い中で、JDの存在感はかなり大きくなっています。
※この図はJDが投資家に優位性をアピールするために使っているものなので、控えめに見る必要があります。小売業者との比較ではなく、ネットショップを運営している企業で比較すると、アリババ(BABA)が強力なライバルになっています。
最高値から35%した株を取得
このJDの株ですが最高値から30%以上も下落していたので、購入のチャンスが来ていると思い、今月(5月18日)に1株あたり70ドルで購入しました。
私が購入したのは最高値から35%下落していた時ですが、もとの最高値に戻るだけで、株は50%上昇することが見込めます。
今後数年間のアナリスト予想を見てみると、JDはまだ成長を続ける企業に見えるので、2021年2月に最高値をつけて終わる企業ではないように思えます。次の最高値更新はまだ時間がかかるかもしれませんが、そのときには50%以上の利益を手にできているはずです。
JDの投資資金にIBMを売却
今回のJDの購入資金は、IBMの株を売却して調達しました。
IBMも2022年には不採算事業を切り離して、約10年ぶりに成長路線に戻るはずなので、株価がこれから伸びる企業だと思います。
ようやく投資のチャンスが訪れたIBM【2020年7-9月期決算】
IBMは長年の業績の低迷で、割安に放置されているIT銘柄です。あくまでも中・長期投資家向けのアイディアですが、株価上昇までじっくり待てるならIBMは既に買って良い株になったと思います。IBMは2021年末までに不採算な部門を切離して、クラウドとAIを中心にして成長軌道に戻る見通しが出てきました
ただし、IBMとJDを比べた時に伸びしろはJDのほうが大きいかなと思えたので、今回はIBMを売ってJD株に当てました。
投資では少しでも伸びしろ大きく、確実性も高いと思える銘柄を取り込んだほうが良いと思っているので、IBMも投資先として悪いわけではありませんが今回はこのような判断をしました。