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思い浮かべるだけで文字を入力するFacebookの技術、今の精度は61%。

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毎日、仕事や友人へのメール・チャット・文書作成に疲れている現代人は多いと思います。どこからしら指が痛かったり、PCで作業している人の中には腱鞘炎の人もいるかも知れません。

そこで思い出されるのが、思い浮かべただけで文字入力を可能にする未来の技術です。既に21世紀に突入して20年が経過していますが、いったいいつ頃世の中に出てくるのでしょうか。

まだまだ実現には程遠いものの、一生賢明に取り組んでいる企業もいます。FacebookとテスラCEOのイーロンマスクが設立したNeuralinkです。

イーロン・マスクのNeuralinkは、既に脳内に埋め込むチップを開発してサルを使った実験を行っており、2020年には臨床実験を行うための申請を行っています。

イーロン・マスク氏のAI企業、脳埋め込み技術の臨床試験を申請(BBC)

一方で、Facebookについても研究の途中経過が発表されました。現時点で、脳に浮かべた単語は61%の精度で認識できているようです。

思い浮かべるだけで文字入力を可能にするfacebookの技術

Facebookは7月30日に公式サイトで記事を公開し、思い浮かべるだけで単語を入力する技術に向けての取り組みの進捗状況を紹介しました。

  • Facebookが資金提供するカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームがメインで取り組んでいる。
  • 現時点は、脳の表面に電極を貼り付けて、想像した単語をリアルタイムに読み取る。その精度は61%。
  • 理想的には、AR/VRのようなヘルメットをかぶり、人の頭に近赤外線を照射するだけで、思い浮かべた文字を入力できるようにしたいとのこと。脳が活性化する際に酸素を使うことから、酸素を測定できれば、脳の活動を測定できる可能性がある。
  • 長文の読み取りは難しいが、「ホームボタン」「選択ボタン」「戻るボタン」など限られた数個を判別できるだけでも、スマホなどのボタンの代わりになるので、それだけでも実用性はある。
  • まずは、脳卒中や脊髄損傷などで話ができなくなった人に、この技術を活かしたいとのこと。

なお、脳に電極をさすという表現には、ギョッとするものがありますが、例えばイーロン・マスクが進めるニューラリンクのチップの電極は髪の毛よりもずっと細い3000本の糸のようなもので繋がれるようです。

精度からしても、まだまだ実用化には程遠いものの、1度聞いたら思わず脳裏に残るような印象的な研究内容だったので、ここで紹介しました。


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