ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイはアマゾン株に強気のようですね。
2019年4-6月期でバークシャーハサウェイはアマゾン株の保有株数を11%増やしたことが解りました。
かつてはIT企業への投資は消極的だったバークシャー・ハサウェイが、アマゾン株への投資を発表したのは2019年5月です。IT企業への投資はIBM、Appleに続いて、アマゾンで3社目となります。
IBMとAppleに関しては、バークシャー・ハサウェイが購入するタイミングで自社株買いと配当が安定して成長している段階だったので、これらの株主還元に魅力を感じていたことが想像できますが、無配のアマゾンに投資を決断したことに投資家は驚きました。
バークシャー・ハサウェイが購入する前の10年間で、アマゾンは年率37.37%で成長しこの間リターンは20倍を超えるものの、配当がなく典型的な成長株でした。
バフェット率いるバークシャー、Amazon株を920億円保有。
バークシャー・ハサウェイが保有する他の株に比べたら、アマゾン株の保有額はまだ大きくないものの、2019年4-6月期で買増したことでバークシャーがアマゾン株に強気な姿勢を見せていることが見て取れました。
バフェットもその会社のバークシャー・ハサウェイも投資の世界で影響力をもつ存在です。世界の長期投資家に、アマゾン株などのIT企業銘柄の購入を考えさせるきっかけになる可能性があります。
ちなみに、バークシャー・ハサウェイの保有銘柄でもう一つ見られた変化は、銀行株を増やしていることです。保有数でバンク・オブ・アメリカが3.5%増加、USバンコープを2.4%増加させています。
アメリカでも日本のように長期と短期の金利の差が急速に縮小していて、それが今後銀行の利益を圧迫する恐れがあるので、多くの投資家は銀行株を売っているのですが、それと逆行する動きが見られているのは注目です。