FRBで進むテーパリング加速の議論、市場はまだ織り込んでいない模様。

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コロナでアメリカが不況になってから、アメリカの中央銀行のFRBは債券を購入して市場にお金を提供し、景気を支えてきました。

アメリカの景気は既にかなり良くなったので、FRBが債券を購入する金額をようやく今月11月から減らし始めたのですが、早くも削減ペースを早めたほうがいいという議論があるようです。

この記事のポイント

  • 11月15日からテーパリングが始まったが、早くもテーパリングのペースを早めるべきという意見が出ている。
  • 一方で、市場はまだテーパリングの加速を織り込んでいない。少なくとも政策金利の引き上げ予想は早めていない。
  • 11月分の雇用時計や消費者物価の結果次第では、テーパリングを折り込む際に、市場が一時的に慌てる可能性もある。

債券購入の規模縮小を急ぐ声


まず、現時点で予想されているFRBの債券購入ペースを確認しておきます。

この記事を書いている2021年11月時点で、FRBはこれから毎月150億ドルずつ債券を買う規模を縮小(テーパリング)すると見られています。

2022年6月にはFRBの債券購入も終了するペースです。

この金額の縮小は11月15日から開始したので、まだ始まって数日なのですが、早くもその縮小ペースを早めたほうが良いのではないかという議論が上がっているようです。

>>FRB、次回FOMCで緩和縮小加速討議か 当局者発言相次ぐ(ロイター)

上のロイターの記事を読んでみると、どうも債券縮小ペースを早めたいと考えているFRBのメンバーは、このままでは景気が過熱してしまうことやインフレが高くなりすぎることを気にしているように見えます。

債券購入の縮小を次に議論する会議(FOMC)は、12月15日です。

ここでどのような話し合いがされるかは、今から気になるところです。

市場はまだ織り込んでいない


12月のFOMCの議論によっては、ひょっとすると債券購入の縮小ペースが早まる恐れがあるのですが、市場はまだ警戒していないように見えます。

少なくとも政策金利の引き上げ時期については、市場は予想を変更していません。

しばらく前から市場の投資家は、「債券購入が停止される22年6月になったら、政策金利が引き上げが始まる」と考えていました。

>>【参考記事】米テーパリングは11月開始、利上げは来年6月が有力。

債券購入の規模縮小ペースが早まるなら、その先の政策金利の引き下げも早まるはずですが、現時点で市場の政策金利の引き上げ予想はまだ22年6月で変わりません。

なので、もしも12月15日の金融政策を決める会議(FOMC)までに金融緩和の早期縮小につながるようなイベントがあれば、米国株の市場は少し動揺するかも知れません。

具体的には、次の経済指標が発表されるタイミングはいつもよりも少し注意しようと思います。

  • 12月03日(金):雇用統計
  • 12月10日(火):消費者物価

雇用統計で大幅な雇用の増加や賃金上昇が見られたり、消費者物価指数でインフレが大きく加速していることがデータで発表されると、市場は少し弱気になるかも知れません。

最近はこのような重要と見られる経済指標が発表されても、発表時には既に織り込んでいるのか市場の反応は薄いことが多いですが、今度はどうなるか少し気にしています。

別の記事でも書いているように、私はまだ米国株強気で良いと思っていますが、次の雇用統計、消費者物価、FOMCの3つは慎重に行方を見守りたいと思います。


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