米国株、ついに弱気相場入り。過去200年間の弱気相場から見えてくるもの。

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最高値から20%以上下がる弱気相場入りと言いますが、米国株はついに弱気相場入りしました。

米国株の先物の動きを見ていると、弱気相場入りした翌日も株価は3-4%は下げそうな勢いです。

そんな中、ゴールドマン・サックスは今回の新型コロナウイルスによる弱気相場は20-25%ほど下げて、株は急回復すると言っています。

この予想が本当なら、今晩3月12日にも最高値から25%の下落に達して底が来そうです。

ただし、このブログでは何度も言っているように今回の弱気相場は、新型コロナウイルスだけで終わらず、米国企業の社債市場が崩れる可能性もありえると考えています。その場合は、まだまだ大きな下落がこれから控えていることになります。

この記事のポイント

  • 3月11日、米国株は最高値から20%以上下落して、弱気相場入りした。
  • 3月18日の中央銀行FRBの会議FOMCでは、ゼロ金利になると市場は予想するなど、悲観的な見方が多い。
  • ゴールドマン・サックスは過去200年の弱気相場の分析した結果、今回の弱気相場は一時的でまもなく株価が急回復すると予想。
  • ただし、最悪のケースでは、米国の社債市場でバブルが崩れることもあると個人的には考えている。この場合、過去200年のデータは下落率が平均で-57%になると言っている。

米国株、弱気相場に突入

2019年にはあんなに順調だった米国株ですが、最近は人が変わったように下落を繰り返しています。

そのペースがあまりにも急で、2020年2月に最高値をつけてからわずかに1ヶ月で、最高値から20%以上下落して、弱気相場入りしました。

市場のゼロ金利を予想

そして、今の米国市場を一番心配しているのは、米国債の市場の参加者です。

3月17-18日に開かれる予定の今後の金融政策を決める会議FOMCで、米国はゼロ金利になると市場は予想しています。

今の政策金利は1.00-1.25%なので、1%も金利を引き下げないマズイ状況にあると市場は危機感を持っているようです。

ゴールドマンサックスはまもなく株価底打ちを予想

市場で悲壮感が漂っている中、明るい予想をしているのはゴールドマン・サックスです。

ゴールドマン・サックスによれば、今回の新型コロナウイルスによる弱気相場は20-25%ほど下げて、株は急回復すると言っています。

その根拠は、ゴールドマンサックスが発表した弱気相場のレポートにあります。

レポートの中でゴールドマン・サックスは1800年からの米国株の弱気相場を以下の3つのタイプで分類して、それぞれの弱気相場の平均下落率などを集計しています。

ゴールドマンサックスによる弱気相場の分類

  • タイプS(Structure):何かのバランスが崩れるか、金融危機が引き起こす弱気相場。ITバブルや住宅バブルなどのバブル崩壊が起こることが多い。
  • タイプC(Cycle):景気サイクルで景気後退が訪れた場合の弱気相場。FRBが利上げをした後に訪れる。
  • タイプE(Event):一時的なイベントで、景気後退につながらない弱気相場。戦争やオイルショックなど。

ゴールドマンサックスによれば、今回の新型コロナウイルスによる今回の弱気相場は、突発的な形で訪れるタイプEに相当しています。

弱気相場のタイプごとに平均下落率をみるとタイプEは-29%ですが、ゴールドマン・サックスは今回の弱気相場はこの平均よりも規模は小さく、「最高値から20-25%まで下落した後、株価は急回復する」と予想しています。

タイプ毎に異なる弱気相場の規模

タイプ 期間(月) 下落率(%) 株価回復までの期間(月)
タイプS平均 42 -57% 111
タイプC平均 27 -31% 50
タイプE平均 9 -29% 15

まだ余談を許さない市場

ゴールドマン・サックスの言うとおりに、今回の弱気相場が20-25%の下落で終わるなら、今晩3月12日の市場で底を打つ可能性がありますが、まだ油断はできない気がします。

問題は本当に今回の下落が新型コロナウイルスだけなのかです。このブログでは、3月の市場の急落から、新型コロナウイルス以外にも、米国で膨れ上がっている社債バブルが崩れる可能性を追ってきました。

社債市場はまだ危険水域に達していないと思っていますが、信用度の低い会社の社債が急速に売られ始めているのが、気になります。

以下のグラフは信用度の低い社債の危険度(ハイイールド債スプレッド)を表していますが、まだまだ危険なレベルではないものの、最近はグラフが急上昇しています。

上のグラフの読み方や、最新のグラフの取得の仕方は以下の記事で解説しています。

【米国株】今、荒れている相場の中で見るべきデータと読み方。

もしも、最悪のケースで債権バブルが崩れるとなると、弱気相場のタイプはSになります。タイプSの弱気相場は平均で-57%下落すると、過去200年の弱気相場のデータが言っています。

ゴールドマン・サックスのいうように底打ちが近いのか、それともまだまだ大きな下落が待っているのか、正直見極めが難しいです。

最高値から20%下げて、株価も少しずつ魅力的にはなってきています。ただし、これから来るかも知れない大きな下落も考えると、まだ株を買いに行きづらい展開だと感じています。

おまけ:過去200年の弱気相場データ

最後に、ゴールドマン・サックスのレポートに記載があった1800年以降の弱気相場のデータを以下に載せておきます。

1800年以降の弱気相場データ

タイプ 弱気相場入り 期間(月) 下落率(%) 株価回復までの期間(月)
S 1835年5月 82 -56% 259
C 1847年8月 15 -23% 42
C 1852年12月 58 -65% 67
C 1858年5月 16 -23% 11
C 1860年10月 9 -32% 15
C 1864年4月 12 -26% 48
S 1873年2月 52 -47% 32
C 1881年6月 43 -36% 191
C 1887年5月 75 -31% 65
C 1902年9月 13 -29% 17
E 1906年9月 14 -38 21
C 1909年12月 60 -29% 121
C 1916年11月 13 -33% 85
C 1919年7月 25 -32% 39
S 1929年9月 33 -85% 266
S 1937年3月 62 -59% 49
C 1946年5月 21 -28% 27
E 1956年8月 15 -22% 11
E 1961年12月 6 -28% 14
E 1966年2月 8 -22% 7
C 1968年11月 18 -36% 21
S 1973年1月 21 -48% 69
C 1980年11月 20 -27% 3
E 1987年8月 3.3 -34% 20
C 1990年7月 3 -20% 4
S 2000年3月 30 -49% 56
S 2007年10月 17 -57% 49

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