2020年下半期に高確率で米景気後退入りを警告
普通は長期金利は短期金利より大きいです。
でも、ごくまれにその関係が逆転する現象を逆イールド現象といいます。これが起こった時には1-2年以内に景気後退が見られることから、景気後退の前触れと言われている現象です。
【解説】12年ぶり発生した景気後退シグナル、逆イールドとは何か。
2019年8月現在は、まさにこの現象が発生している最中ですが、最初にこの不況の予兆を発見した経済学者は、2020年後半に高い確率で景気後退入りすると発言しています。
逆イールド現象を発見した経済学者
逆イールド現象を発見したメンバーの1人にArturo Estrellaという経済学者がいます。かつて、アメリカの中央銀行FRBのニューヨーク連銀に勤めていた時代に、逆イールド現象を最初に発見した人の1人です。
最近、市場では長期金利に10年の国債利回り、短期金利に2年国債利回りを注目した逆イールド現象を見ている人が多いですが、もともとEstrella氏がFRB時代に発見した逆イールド現象は3ヶ月と10年の2つの国債利回りの差に注目したものでした。
逆イールド現象、発見者の予言
そして2019年8月現在、Estrella氏が発見した逆イールド現象はどうなっているかというと、悪化の一途をたどっています。
次のグラフは10年国債利回りから3年国債利回りを引き算した値をグラフ化したもので、下に行くほど(マイナスになるほど)逆イールド現象が悪化していることを表しますが、綺麗な右肩下がりです。
そんな2019年の夏に、Estrella氏は2020年下半期にも、高い確率でアメリカは景気後退入りすると発言しています。
「100%で将来を言い当てることは不可能だが、景気後退が翌年(2020年)の下半期に高い確率で発生すると思う」(Arturo Estrella)
最近どうも2020年後半の景気後退入りを予測する声が多いですね。有名投資家レイ・ダリオも2020年大統領選(11月)までに、40%の確率で景気後退入りすると言っています。
レイ・ダリオ「2020年大統領選前に景気後退する確率は40%」
2020年上半期までの投資行動
「多くの人が景気後退入りすると言っているから、自分もその意見に賛成する」という考えは本当は私は好きではないのですが、かといって自分自身に景気後退前の投資経験は十分にあるとは思えません。
なので、最近は歴代の経験者の助言に耳を傾けて、2020年後半にアメリカが景気後退入りするシナリオをメインに投資を考えています。
具体的には2018年までは株に100%資産を突っ込んでいましたが、2020年上半期までに株の資産を50%以下に抑えて、リスクを減らした状態で2020年後半を迎えようとしています。
現時点の私の保有銘柄を集計すると、現時点で既に76%ほどまでに株資産を減らせていることがわかります。
2020年上半期終了時点で、株資産が50%以下になるようにしたいと思います。株を売る順番や、2020年下半期以降にどのような行動に出るかとか、具体的に詰める内容をはたくさんありますが、まだまだ時間はあるので、ゆっくりと進めていきます。