アマゾン、引き続き高い成長率を記録して好決算。【21年1-3月期決算】

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2021年1-3月期アマゾンの決算が発表されましたが、予想以上の好決算でした。

北米での売上成長率は高い状態をキープしたまま、新型コロナの感染が拡大している北米以外では売上を伸ばしています。

新型コロナウイルスの感染が収束に向かった後、どうなるかがこの銘柄の焦点です。ニューヨーク市では7月1日に規制を解除して、店舗・オフィス・劇場を通常通りに開けるようにすると発表があったので、コロナ後も人々がどれだけアマゾンを利用するのかが気になります。

>>New York City will reopen 100% on July 1, Mayor Bill de Blasio says(CNBC)

私はコロナ後のアマゾンの業績がどうなるかわからないので、随分前にアマゾンの株は売っています。

しかし、コロナ収束に時間がかかりそうな北米以外からの売上成長が続いている点、アマゾンの利用客の利用頻度が増えているように見える点を考えると、今年の後半もしばらくは予想を上回る決算が続く可能性がある気がしています。

この記事のポイント

  • 2021年1-3月アマゾンは売上も一株利益も予想を上回る好決算だった。特に一株利益は予想を大きく上回った。
  • 前期に続き、北米での好調は維持しつつ、コロナ感染拡大が広がっている北米外でも売上を加速させた。
  • 広告収入は勢いよく売上を伸ばしている。有料会員の伸びよりも広告収入の伸びが高いことから、ユーザあたりの利用頻度が上がっている可能性がある。
  • コロナ収束に時間がかかりそうな北米以外で売上が順調で、ユーザがアマゾンの利用を継続するなら、来期以降もしばらく好調が続く可能性はある。

好調だった2021年1-3月期のアマゾン


一言でいうなら、今期もアマゾンは絶好調でした。売上も一株利益も予想を超える出来でした。

  • 売上:予想1044.7億ドルに対して、1085.2億ドル(予想超え、前年比+44%)
  • 一株利益:予想9.54ドルに対して、15.79ドル(予想超え、前年比+215%)

今期は特に利益を大きく伸ばしています。営業利益は前年比+122%、一株利益は+215%と株主なら、思わず顔がほころぶ数字が並んでいます。

単位B:10億ドル 21Q1 前年比
収益 $108.B5 +44%
営業利益 $8.9B +122%
一株利益 $15.79B +215%

今期これだけ力強い成長が維持できた要因には、北米以外の売上の加速があるようです。

前期も北米以外の地域の売上は好調でしたが、今期さらに売上成長率が加速しています。

売上(単位B:10億) 21Q1 構成比 前年比
北米 $64.4B 59% +40%
その他地域 $30.6B 28% +60%
AWS $13.5B 12% +32%
合計 $108.5B 100% +44%

北米以外では今なお新型コロナウイルスの拡大が続いていますが、その中でアマゾンは北米以外の人々にも支持されるサービスになっているようです。

広告収入も規模が小さいながらに成長が加速


サービス毎の売上を確認してみると、アマゾンのサイトでの売上もクラウドサービス(AWS)も順調に高い売上成長率を維持しているのがわかります。

アマゾンの売上部門のおさらい

  • オンラインストア:アマゾンのサイトでアマゾンが販売する商品の売上。
  • 実店舗:買収したホールフーズなど実店舗の売上。
  • マーケットプレイス:アマゾンのウェブサイトに出店している小売店からの売上。
  • サブスクリプション:Amazon Prime会員サービスや音楽配信サービスなどの定額制サービスの売上。
  • AWS:クラウドコンピューティングの収入。
  • その他:主にオンラインストアの広告収入。
部門別売上(単位B:10億) 売上 構成比 前年同期比
オンラインストア $52.9B 49% +44%
実店舗 $3.9B 4% -16%
マーケットプレイス $23.7B 22% +64%
サブスクリプション $7.6B 7% +36%
AWS $13.5B 12% +32%
その他(主に広告収入) $6.9B 6% +77%
合計 $108.5B 100% +37%

特に、規模は小さいながらに広告収入(決算書では「その他」)がこの数四半期で加速しているのが目を見張ります。

以下はアマゾンのネット通販以外の3つの成長分野の売上成長率をグラフ化したものですが、広告の伸びが勢いを増しています。

広告収入が増えていることの意味

私はこの広告収入が急激に伸びている点はアマゾン全体にとって、かなり良い傾向だと思っています。

広告収入の売上規模はアマゾン全体の6%ほどしかないので、この収入がアマゾンの売上を押し上げる力はかなり非力ですが、広告収入が有料会員収入(サブスクリプション収入)よりもずっと成長しているということは、アマゾンを利用している客が増えているだけでなく、利用頻度も増えていることを意味しています。

コロナが流行が続いている間に、人々がアマゾンがある生活に慣れたとしたら、コロナ後は予想されるほど売上が落ちない可能性もあるのではと考えはじめています。

まとめ


この記事では、アマゾンの1-3月の決算を見ていきました。売上・一株利益ともに好調で予想を上回る内容でした。

好調の原因を探ってみると、北米以外でのアマゾンの売上加速してして、コロナの感染拡大が続いている国で人々がアマゾンを利用している姿が見えてきています。

心配なのはウイルスが収束してから、どれだけアマゾンの売上に逆風が吹くかです。

私はこの逆風を心配して既にアマゾン株を手放しています。しかし、この1年間ほどでアマゾンでの買い物が生活の中に溶け込んだユーザも多数いると思われるので、予想したほど強い逆風が吹かない可能性もある気がしています。

今のところアマゾン株をすぐに買い戻すつもりはありませんが、長期的に有望な株なのでどこで買い戻すかを考えていきたいと思います。

もともとの計画では、アメリカで金融緩和が終わり、数年後に政策金利の引き上げされて株価が下落してからだと思っていましたが、その前にチャンスがあれば買い時は柔軟に考えていきます。


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