私が保有している銘柄は以下のページで紹介していますが、それだけ見ても「どういう意図で投資しているか」はなかなか見えてきません。
このページでは「今後どのような投資環境を想定していて」、「どんな狙いで各銘柄を保有しているのか」をまとめておきます。
投資環境と想定している今後の展開
- 2021年前半の米国の経済はコロナの感染拡大で低迷するが、ワクチンのおかげでコロナ収束の兆しが見られて景気回復が勢いづく。
- 2021年後半からの景気回復気がインフレ約2%以内におさまるなら、金融緩和を背景にコロナでダメージを受けた銘柄を中心に株価は回復するはず。インフレ目標の2%を超えてきたら金融緩和の終了が近いので、投資した株の一部を売却することも検討する。
- 今後数年で米国株の追加投資をやめるタイミングは、アメリカの景気が過熱して金融緩和が縮小される(と市場が予想し始めた)時。
2021年の主な動きは以下の記事に詳細を記載しましたので、興味ある方はのぞいてみてください。
2021年の投資について、今ぼんやりと考えていること。
この記事では2021年はどのような年になるのかのベースシナリオと、投資をどのように進めたら良さそうか、今ぼんやりと頭の中で書いているものを書き出していきます。
資産クラスごとの保有意図
2020年11月時点で米国株・ゴールド・ビットコインの3つの資産クラスに投資していますが、それぞれの狙いを書いておきます。
- 【米国株】2021年後半頃に予想される景気回復を見越して、コロナで業績が悪化した銘柄を中心に投資。また、一時的でも割高感が解消された優良なIT銘柄があれば、買っている。
- 【ゴールド】ドル安やアメリカのインフレ率上昇のリスクを和らげるために保有。アメリカはコロナの経済対策でドルを世の中に大量に供給して、ドル安・インフレ率上昇が進みやすい環境になっている。その環境で価格を伸ばしやすいゴールドに投資。
- 【ビットコイン】過去データを使って理論的に価格を予想したところ、2021年後半までに1ビットコインが10万ドル(2019年比で10倍)になると結果が出たので保有。ビットコインの価格は4年周期で、2021年後半まで価格が上がりやすい。
米国株の保有意図
米国株は、主に3つのグループに分かれています。【コロナからの景気回復で恩恵を受ける銘柄】、【長期的な成長が期待できるIT銘柄】、そして【基本的に売らない超長期保有銘柄】です。
コロナからの景気回復を期待する銘柄だけは、コロナ前の株価に回復したら投資を回収する予定ですが、その他はかなり長期的な投資を視野に株を保有しています。
コロナからの景気回復で恩恵を受ける銘柄
- サウスウエスト航空(LUV)
- デルタ航空(DAL)
- ハイアット・ホテルズ(H)
- マリオット・インターナショナル(MAR)
- JPモルガンチェース(JPM)
- バンガード金融ETF(VFH)
- エクソンモービル(XOM)
- シェブロン(CVX)
ワクチンが一般の人にも摂取されて、コロナが収束すると思われている2021年後半から上昇することを見越して保有しているのは、上記の銘柄です。航空、ホテル、金融、石油業界に投資しています。
航空業界とホテル業界はコロナの影響で大きく赤字に落ち込んでいますが、サウスウエスト航空、デルタ航空、ハイアットホテルズ、マリオット・インターナショナルは既に資金繰りの問題を克服して、破綻の危機はほぼないと判断して投資しています。
倒産リスクを避けてコロナで低迷してる株を買うための方法。
この記事では、業界全体が大幅に業績が悪化して借金でやりくりしている航空業界とホテル業界を例に、「このままだと、各企業の現金があと何ヶ月でなくなるか」を2020年7-9月決算のデータを使って調べていきます。
アメリカの景気が力強くなれば、株価上昇が期待できる金融やエネルギー業界にもいくつか投資しています。これらの業界も2-3年以内には株価上昇が起こってくれたら嬉しいです。
基本的にはこれらの銘柄は、株価がコロナ前の水準まで回復したら売却予定です。数ヶ月から2年程度の投資期間を想定しています。
長期的な成長が期待できるIT銘柄
- グーグルの親会社アルファベット(GOOGL)
- フェイスブック(FB)
- アマゾン(AMZN)
- ネットフリックス(NFLX)
- アリババ(BABA)
今後も持続的な成長を期待して保有しているIT銘柄はこちらです。
マイクロソフト、ビザ、マスターカード、アドビも良い企業ですが、割高になったので売却しました。またアップルも好きですが、高いので手を出していません。ただ、これらの銘柄は安くなったら保有したいので頻繁に株価をチェックしています。
また、長期的には今後10年で自動運転技術は進展が見られるはずなので、恩恵を受けるアルファベット、アマゾン、Uber、Lyft、GM(からスピンオフされるかも知れない小会社のクルーズ)は、どこかで保有比率を高めたいと思っています。
基本的には売らない銘柄
- コカ・コーラ(KO)
- マクドナルド(MCD)
- P&G(PG)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- ウォルト・ディズニー(DIS)
- 3M(MMM)
- ウォルマート(WMT)
- ノボ・ノルディスク(NVO)
大きな株安が起こっても、売らずに長期保有を考えているのは上記の銘柄です。もしも何年も株価を見れなくなるようなバカンスに行くとしても、保有を続けるほど信頼している銘柄です。(ただし、株価上昇も緩やかなのでノボ以外は大きな保有比率ではないです)
ペプシコはまだ保有していませんが、買って長期保有したいなと思っています。
将来のアルファベット、アマゾン、マイクロソフトも成長率が一桁後半に落ち着いて配当を重視しはじめたら、このカテゴリに入ってたまにしか株価を見なくなるような気がします。
※何もコメントしていない銘柄もいくつかあります。規模が小さくそっと寝かせているだけです。
ゴールドの保有意図
ゴールドはインフレ対策用に保有しています。
アメリカをはじめ世界の政府は景気対策のために多額の予算をつけていますが、これが意図しない副作用として通貨安とインフレを招く恐れがあるため、ゴールドを保有しています。
株も緩やかなインフレには強い資産ですが、あまりにインフレ率が上がって景気が悪くなってくるとゴールドや不動産などの現物資産のほうがリターンが良くなることが知られています。
また、インフレ対策として実はアメリカの不動産投資信託(REIT)も狙っています。具体的にはVNQという銘柄(ETF)の価格はチェックしています。
なお、個人的には急なインフレが進むよりも前に景気の回復と株高が起こる可能性が高いと思っているので、実はゴールドの優先度はまだあまり高くありません。
景気回復時にはゴールドよりも株のほうがリターンが高くなるため、ゴールドと株の比率は景気を見ながら柔軟に考えていきたいと思っています。
ビットコインの保有意図
ビットコインは2021年半ばまでは、毎月が上昇しやすい環境にあると思っているので保有しています。
過去のビットコインのデータを使って理論的に株価を予想してみましたが、2021年後半までに1ビットコイン約10万ドル前後になるという結果が得られました。
今のところビットコインの価格は予想価格よりも数ヶ月遅れではありますが上昇しているので、保有しながら様子をみたいと思っています。
ただし、読みがはずれて結果的に大きく損をする恐れもあるので、あまり他の人には推奨していません。
毎月の予想価格は以下のページで更新していますので、興味ある人は参考にしてください。
ビットコインの価格が2024年までに数倍に上昇する仕組み。
過去のデータを見る限り、ビットコインは今後数年は価格が上昇する可能性が高いと私は考えています。この記事では、ゴールドやシルバーなどの貴金属の価格モデル(式)をビットコインに適用して、過去のビットコインの価格がこのモデルで説明できることを見ていきます。
1点注意が必要なのは、ビットコインは過去の価格上昇期に価格が高騰してしまうと翌年に大きく価格を下げる傾向があることです。2021年に価格が上昇しすぎてしまった場合は2021年末から2022年末にかけて大きな下落が来るとも思っています。
今後1年でどの程度価格が上がるかで対応を考えようと思います。
- 2021年末の段階で損が出ていたら、売却して撤退。
- 2021年末でいくらか含み益が出ていたら、投資資金分を売却して回収して残りは長期的に放置。
- ビットコインの予想価格よりも2倍を超えて上昇したら、全て売却。税金を払い、投資資金を回収した後の残金で、再度投資機会を伺う。