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2022年3月時点の保有銘柄のねらい

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この記事では2022年3月時点で投資している銘柄について、その意図を書いていきたいと思います。

この記事のポイント

  • 米国株にはまだ強気だが、景気後退が近づいているため株価がピークをつけて下落に転じる時期が近づいている。
  • 中国株は手を出すのが早すぎたために大きな損が出ているが、今は安い状態が続いているので継続保有。さらなる下落にそなえて追加購入は長期戦を想定。
  • 2019年から投資した暗号資産は放っておいたら資産の大きな割合を占めるようになったが、2022年のどこかで売却予定。

米国株の投資環境について


株にとって逆風になるアメリカの政策金利の引き上げ(利上げ)が始まりましたが、過去のデータを見る限りは利上げを始めても株価は伸びる傾向があるので、まだ米国株には強気です。

>>【関連記事】最初の利上げから景気後退までの期間は、思っているよりも長い

しかし、強気と言っても米国株はこれから1年くらいでピークをつけて、そこから景気後退の株価下落で30-40%下がるような展開を想定しています。

10年国債利回りから2年国債利回りを引いた値がマイナスになると、過去6回では100%景気後退が来ているのですが、今回もその状況が近づいてきています。

ただ、この「10年国債利回りから2年国債利回りを引いた値がマイナス」の状態になっても、平均18ヶ月は景気後退が訪れません。

また、過去6回の景気後退前の様子を見ていると「10年国債利回りから2年国債利回りを引いた値がマイナス」になっても、それから平均15ヶ月(分散9ヶ月)株価が上昇しているので、まだ米国株に強気で良いと思っています。

>>不況の前兆「逆イールド現象」と米国株のピークついて

早ければ2022年末頃に、米国株はピークを迎える可能性があると思っています。

米国株は堅実に利益成長が狙える銘柄を中心に


ここまで米国株はまだ強気だと言いましたが、それでも私はすでにそれほど米国株に投資していません。

この記事を書いている時点で欧米の株の割合は資産の約25%に過ぎません。

もしも目測を誤って、景気後退の株価下落が早めに来てしまった場合でも、この企業なら次の景気後退も乗り越えられるという自信を持って言えるような銘柄を中心に保有しています。

米国株で多く保有しているのは(1)基本的には買ったら売らないと決めていた銘柄、(2)長期的に成長が見込める割高ではない銘柄くらいです。

買ったら売らないと決めている銘柄には、たとえばコカ・コーラなどこれから何年も保有を継続しても(成長率はわずかでも)利益を出し続けるものを選んでいます。

基本的には売らない銘柄

  • コカ・コーラ(KO)
  • マクドナルド(MCD)
  • P&G(PG)
  • ウォルト・ディズニー(DIS)
  • 3M(MMM)
  • ウォルマート(WMT)
  • ノボ・ノルディスク(NVO)

一方で、今後成長が見込めるのに、2022年の年初の下落で割高ではない水準にまで下がって株の保有を始めたのは次の3銘柄です。

長期的には割安と判断して保有をしている銘柄

  • グーグルの親会社アルファベット(GOOGL)
  • アマゾン(AMZN)
  • デジタル・タービン(APPS)

その他、次の銘柄は単に割安だと思って保有しています。

長期的には割安と判断して保有をしている銘柄

  • アルトリア・グループ(MO)
  • ボーイング(BA)

アルトリアはかなり割安な銘柄なので、利上げが起こっても大きな下落をする心配はないので、現金で持っている一部の資金をこの銘柄に逃がしている感じで持っています。

また、ボーイングは近年は機体の不備や新型コロナがあって業績が低迷していましたが、航空機メーカーはボーイングとエアバスが業界をひっぱる構図はそう簡単には変わらないと思うので、長期的にボーイング株が復活してくれることを期待します。(ただ、復活には何年もかかると思っています。)

2022年前半から半ばにかけてはインフレに強い石油株も有力候補になると思うのですが、2022年は景気拡大の減速が世界中の国で始まるので、石油株の上昇は長続きしないとみて保有はしていません。

次の景気後退が起こって株価が下がったら、保有したいと思っています。

リスクはかなり高いが割安な中国

米国頭よりもかなり割安に見えているのは香港株・中国株です。

保有している中国企業の株

  • アリババ(BABA)
  • JD(JD)
  • FUTU(FUTU)
  • ピンデュオデュオ(BIDU)

ただ、2022年の時点でこれらへの投資はまだ報われていないどころか、大きな含み損を出しています。

2021年から(1)中国政府による企業への規制の強化、(2)不動産市場の悪化を背景に大きく下落していたのがここのまで下落の原因です。

2022年になって政府による規制強化は落ち着いた印象はあるのですが、不動産関連企業の資金繰りは相変わらず良い話は聞かないので、まだ株価が下に向く恐れもあると警戒しています。

サブプライムローンが問題になった頃のアメリカを思い出すと、住宅価格は2006年夏にピークをつけましたが米国株のピークは2007年夏と1年間のタイムラグがありました。

中国株は長期的に見れば既にかなり安いので保有してる銘柄は売らずに保有を続けるつもりですが、1-2年後に株価は大きく下落する可能性も考えて、追加投資はかなり長期戦で取り組んでいます。

暗号資産について


さて、扱いに少し困っているのはビットコインとイーサリアムの暗号資産です。

今までビットコインは2013年と2017年と4年に1度大きく上昇する年を迎えたのですが、2021年は予想ほど大きく上昇しませんでした。

上の図で過去の価格のパターンを見てみると、2013年から2017年にかけて価格のピークを迎えるまでの期間が長くなっているので、2021年末がピークではなく、まだ2022年にピークがずれ込んだ可能性を探って、まだ保有を継続させています。

ビットコインは今回の価格上昇を期待して2019年から2021年の上昇を見込んで仕込んでいたので、すでに待ちくたびれた印象もあるのですが、もう少し保有を続けたいと思います。

もしも、2021年末に予想していた価格上昇が2022年のどこかで起こったら、アメリカの景気後退がくる前に売却予定です。


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