アクセンチュアはITに強みを持つコンサルティング会社です。
投資先として見た場合には、S&P500のリターンを長年上回る安定した成績を残しているので、私はいつか買いたいと思って毎回決算を確認しています。
先日、アクセンチュアの2021年第3四半期(3-5月期)の結果が発表されましたが、今回も安定してアナリストの予想を超える業績を残しました。
この記事のポイント
- 売上・一株利益ともにアナリストの事前予想を上回る業績を残した。
- 今期は売上も一株利益も前年比で+20%以上も成長した。前年が新型コロナの流行で業績が低迷していた影響もあるが、20%成長はかなりの好印象。
- なおも割高な状態が続くので、直ぐに買いに行く銘柄ではないが、投資先としては良い企業なので引き続きウォッチリストに入れておく予定。
毎回のように予想を超える決算を出しているので、株はかなり高値がついています。
私が2019年のコロナの不況の前に売ってしまった価格からはだいぶ上昇してしまったので、正直言うと少し売ったことを後悔しています。
次に買うときには、この株は相当のことがなければ売らなくて良い銘柄として、保有することになるかもしれません。とにかく、じっと我慢して十分安いと感じる価格になるまでチャンスを待つことにします。
急成長を遂げた2021年3-5月期のアクセンチュア
3-5月期の業績はかなり良かったです。
毎回のように事前のアナリスト予想を超えただけでなく、売上・収益ともに前年比で+20%もの成長を遂げている点もかなり好印象でした。
- 収益:予想128.1億ドルを超える、132.6億ドル(前年比+20.5%)
- 一株利益:予想2.26ドルを超える、2.40ドル(前年比+26%)
過去の数四半期と比べると、今回の成長率が非常に高くなっているのが印象的です。
売上成長率(前年比)は前期の+9%から、今期は+21%と大幅に増加しました。
また、一株利益も近年にない大きな増加率を見せています。
好調の要因の1つには、前年がコロナの影響で低迷してた反動もあるのは確かですが、その影響を加味していたアナリスト予想をちゃんと超えてくるあたりは流石です。
新規契約も好調を維持
アクセンチュアが好調かどうかは、新規契約金額が順調に伸びているかを見る必要があります。
アクセンチュアは複数期にまたがる大きな契約が多いので、新規契約の金額が好調なら、今後の売上も安定して手にすることができます。
今期の新規契約の金額を見てみると、前年比で+40%と驚くほど好調な状態でした。
今期の好調な新規契約のおかげで、今後も数四半期は売上が安定しそうです。
まだしばらくはアクセンチュアの快進撃は続くと思われます。
さいごに
この記事では、アクセンチュアの2021年第3四半期の決算を見ていきました。
結果は、かなり好調だったと思います。売上、一株利益、新規契約金額どの数字を見ても好調さが伺えました。
ただし、投資で難しいことは「良い企業=良い投資先」とはならないことです。どんなに良い企業でも、割高な株を掴んだらリターンは期待できません。
毎回のアクセンチュアの決算の度に書いていて悲しくなるのですが、とても良い企業なのですが、株はかなり割高でどうしても今買うにはリスクが高いように見えます。
難しいのは、その割高な状態がずっと続いていることです。
ここまで来たら、おそらく2022-2023年頃にアメリカの政策金利の上昇が始まっても、しばらくは割高な状態が維持されるのでしょう。
それまでは株価が上昇を続けるアクセンチュア株を、保有をしないで見届けるだけの退屈な日が続くかもしれませんが、長い目で見て今の価格で買うのは賢明な判断に見えないので、まだ我慢して待機することにします。