何か変な市場の動き
ごく短期間の話になりますが、9月9日(月)と9月10日(火)の市場の動きは、何かおかしかったです。ダウ平均を見ている限り、特に大きな変化はわからないのですが、一部で強い株価の下落が見られています。
しかも、今年の株価の上昇を支えてきたような銘柄が大きな下落に見舞われています。ビザ(V)は、スターバックス(SBUX)などです。
これだけなら「成長株はこれだから」で言って済ませられるのですが、P&Gのようなマクドナルドのような古株な銘柄も大きく売られています。主な銘柄の2日間の下落率を見ると、なんとなく今年順調だった株が急に売られ、逆に不調だった株が急に買われ始めている印象があります。
企業名 | 9/9-9/10の変動 |
---|---|
マスターカード | -6.54% |
スターバックス | -5.63% |
ビザ | -5.06% |
マクドナルド | -4.70% |
ディズニー | -2.69% |
P&G | -2.43% |
マイクロソフト | -2.17% |
コカ・コーラ | -1.50% |
アマゾン | -0.71% |
グーグル | -0.05% |
アルトリア・グループ | +0.89% |
ウォールマート | +1.15% |
JPモルガン・チェース | +3.78% |
また、Twilio、Okta、Rokuなど銘柄によっては2日間で10%以上下落しているものもあります。
直近の株価の下落傾向
なぜ、このような急な下落をしているかはわかりませんが、下落の傾向を指摘している人はいます。
月曜の下落を受けて、SentimenTraderは今年の株の上昇率毎に5つのグループに分けた時に、好成績を上げた銘柄グループ(右側)ほど売られていたと分析しています。
The best stocks today are the ones that have been the worst YTD. And it goes right down the line. This is the biggest 1-day momentum shift since 2009. pic.twitter.com/E8fAGkxHst
— SentimenTrader (@sentimentrader) September 9, 2019
上の表で私が感じた感覚は、こうしてちゃんと分析されていたのですね。世の中、有り難い人がいるものです。
一方で、火曜日の下落は傾向は月曜日ともやや異なりました。企業の規模が大きいグループほど、また成長率が高いグループほど売られる傾向がありました。
気になる挙動ではありますが、一旦様子見
ただ、気になる挙動ではありますが、たった2日の動きなので、一旦このまま経過観察をしたいと思います。
2日ほど株価が明らかな変な動きをしたけど「毎日株価をチェックしていたら、そんな日もあるよね」で終わる場合もあります。その場合は、たぶんこの記事を一度も見返すことなく、平和に終わるでしょう。
ちょっとだけ気になるのは、今まで買われていた株が買われたり、割安株が買われたりする動きは、景気が良くない時のパターン動きだということです。この傾向が続くようだと、この記事を見返した時に「ああ、9月の2週目から始まっていたんだ」と記録にも記憶にも残る記事になると思います。
幸い8月に株の保有率は下げていたので今は特に動かず、買われすぎた銘柄の売りが続くのか、しばらく様子を見ようと思います。