アメリカの経済指標に回復の兆し。直近の最悪期は脱したか。

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20年3月中旬以降、アメリカの景気が急速に悪化しました。しかし、著しく悪化した4月を超えて5月には悪化の速度が和らいでいるようです。

5月から各州で新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出制限が解除されたりと、弱々しくも経済は再開し始めている効果があるのかも知れません。

今後は景気の回復が弱くかなり長い間景気が元通りに回復しないことが予想されていたり、感染拡大の第2波が警戒されているように、まだまだ景気低迷の第2波もあるかと言われていますが、直近の景気の最悪期は脱したようにも見えます。

この記事のポイント

  • すでに発表されている5月のアメリカの経済指標を見る限り、4月よりも景気の悪化スピードが緩やかになっている。
  • 4月から5月にかけて発表された企業の決算報告を見ても、4月から5月にかけて業績が底打ちしている企業が数多く見られる。
  • 20年3月からの景気の悪化は歴史的な勢いだったが、直近の最悪期を脱した可能性がある。ただし、感染拡大の第2波が来た場合には、景気減速も第2波がくる恐れがある点に注意。

5月に改善の兆しを見せ始めたアメリカ経済


深刻な景気の低迷に見舞われているアメリカですが、わずかに明るい兆しが見えます。

毎週報告されている失業保険の新規申請数の最新の数字は1週間で243万件と尋常ではない高水準ではありますが、それでも4月に比べて失業者の増加ペースが緩やかになっています。

5月からアメリカでは緩やかに経済活動が再開され始めたため、製造業・サービス業が感じている景気も改善しはじめています。

消費者が感じている景気も4月を底に改善しているようで、5月はやや上昇の兆しを見せています。

複数の経済指標をもとに、今後のアメリカの景気の見通しを算出した景気先行指標も改善がみられています。

決算報告でも4月からの景気回復の声が相次ぐ


おそらくですが、景気の悪化の最悪期は20年4月だったのだろうと考えています。

4月後半から始まったアメリカの決算シーズンでは、4月後半から景気が回復しているという声が相次ぎました。

20年4月後半から業績が回復したと発表する各社

  • アップル:4月前半は3月後半に見られた鋭い売上減速が続いた。4月後半は幅広い製品と地域で、売上が回復しつつある。
  • マクドナルド:米国では4月前半までは、3月後半同様に前年比25%の売上減少を経験した。しかし、4月後半2週間の売上は回復の兆しが見られた。
  • ペイパル:4月からネットでの決済金額が急速に回復。

以下は、マスターカードが発表した週毎の決済金額ですが、アメリカは世界に先駆けて消費が回復している様子が見えています。

アメリカの景気の回復の要因は景気刺激策


しかし、景気は回復しつつあるものの、経済が自律的に上昇起動に乗ったわけではなく、アメリカ政府やFRBの景気刺激策のおかげで景気が上向いたようです。

ウォルマートは4月5月の売上の好調の要因には、アメリカ政府の景気刺激策があったと認識しています。また、この効果が薄れれば景気が再度業績が低迷するリスクもあると考えているようです。

  • ウォルマート:(4月同様に)5月の売上もかなり順調だが、これは景気刺激策などの影響を受けた一時期なもので、通年続くとは考えていない。

この他、新型コロナウイルスで有効な治療薬やワクチンが世の中に広まる前に、感染拡大の第2波が来る恐れがあるため、まだまだ景気が完全に底をうったと言うには速いかも知れません。

しかし、3月後半から続いた景気の急速の悪化は弱く回復し始めたことは良いニュースだと言えます。


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