ゴールド急落でも、まだ保有を続ける理由。

  • by
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

このブログを読んでいる人の中には、ゴールドを投資している人が一定数います。

先週から今週の短い期間にかけてゴールドの価格は急落したので、ゴールドの価格を気にしている人も多いと思いますが、「推測される下落の原因」と「私の場合だったらゴールドの投資をどうするか」を書いておきたいと思います。

結論から言うと、ゴールドの下落は短期的で大きな流れは変わっていないと考えているので、急落前に持っていたゴールドはいっさい売らずに保持しています。

今後売るとしたら中央銀行FRBが金融緩和策を縮小するときか、アメリカの経済が順調に回復してゴールド以外よりも株のほうがリターンが大きくなると判断したときですが、どちらもまだそのタイミングではないと思っています。

この記事のポイント

  • 短期的にゴールドは下落した。恐らく下落の原因は、7月のアメリカの雇用が予想よりも良かったから。
  • 低迷するアメリカ経済をささえるための景気刺激策でゴールドの価格も上がっていたが、予想よりも好調だった雇用の状況を見て、刺激策の勢いが失われると市場が判断した可能性がある。
  • しかし、今でもアメリカにはリーマン・ショック後の最悪期を超える失業者がいて、FRBも政府も刺激策をやめる段階にはない。もしも今支援の手を緩めれば、景気低迷が長引いて総額としてより大きな規模の支援策が必要になる可能性もある。

直近のゴールドの価格の下落の原因

この数日間、ゴールドの価格は連日さがっています。8月11日は一日で5%もの下落を記録しました。

直近のゴールドETF(GLD)の価格

この原因は恐らく、予想外に好調な雇用の数字が出てきたことです。

以下の記事でも振れましたが、7月のアメリカの雇用は予想していたほど悪くなく、7月末には新規失業者も再び減少傾向に転じています。

今まで景気を支える政策の影響をうけてゴールドの価格も上昇してきましたが、雇用が回復しているなら景気刺激策がトーンダウンすると考えた投資家がゴールドの売りに動いたようです。

それでもまだゴールドに強気な理由

それでも個人的には、ゴールドはまだ価格が上がりやすい状況にあると思います。理由は次の2つです。

ゴールドに強気な理由

  • アメリカ経済はまだまだ低迷していて、景気刺激策は長いこと実行される可能性が高い。つまり、ゴールドが値上がりしやすい環境はまだ変わっていない。
  • ゴールドの価格に影響する金利はまだ大きく変化していない。

7月末から8月上旬にかけて失業者の減少傾向が見られると言いましたが、それでもまだ過去の不況を大きく超える1600万人の失業者がいます。リーマンショック後の2009年のピーク時でも失業者は1500万人だったのですが、それを上回る規模です。

リーマンショック後を上回る2020年7月の失業者数

この段階で、FRBも米政府も景気刺激策の手を緩めるとは思えません。また、仮に今の段階で支援の手をゆるめてしまえば、アメリカ経済が自力で回復するのに長い時間がかかるようになり、結果的に政府が供給するマネーの総額は増える可能性もあります。

大きく変化していない金利

ゴールドにまだ強気なもう一つの理由は、金利がまだ低いことです。

アメリカの10年国債利回りから予想されるインフレ率を差し引いた数字(実質金利)が上昇するとゴールドの価格は下がってしまう傾向がありますが、実質金利の大きな上昇はまだ見られません。

2019年からの実質金利の変化に比べると、この1週間の金利上昇は大きくない

つまり、今のゴールドの価格の下落は一時的で、7月に買われすぎた反動が来ているように思います。

ゴールドの投資方針


あくまでも私個人のゴールドの投資方針なので参考程度に聞き流してほしいのですが、FRBの緩和策の規模が大きく縮小するか、ゴールドよりも株のほうがリターンが大きくなると予想できるような十分な景気回復が無い限り、ゴールドは保持していようと思っています。

ゴールドの投資方針

  • FRBの金融緩和策の規模が大きく縮小するまでゴールドを保有。
  • もしくは、株のほうがリターンが得られると思えるような景気拡大期に突入するまでゴールドを保有。

2点目については、コロナ前の景気にアメリカが回復して景気拡大期に入ったら、おそらくゴールドよりも株のほうがリターンが高いはずなので、ゴールドを売って株に切り替えることはあると思います。

世の中にはアメリカでこれからインフレが進むことに備えてゴールドを保有している投資家も多いと思いますが、私はインフレの時代が来るとしてもまずは株高や景気の過熱が訪れる可能性のほうが高いと思っているので、どこかで株にスイッチする予定です。

歴史を振り返ると、インフレに見舞われた1970年代でも高インフレの前に数年の株高の時代がありました。

今までの話をまとめると、2020年8月時点ゴールドは下落しているものの、7月に上昇しすぎた反動を受けて一時的な下落の可能性があるので保有を継続しようと思っています。

ゴールドを売るタイミングはFRBの金融緩和策が縮小するか景気拡大期に入った時で、その場合にはゴールドの資金を株に振り向けようと思っています。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい(※金額は自由に変更できます)。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。