このブログでは、私の投資資産を公開しています。
自分が持っている資産なので、もちろんこれから価値が上がると思っているものを揃えているつもりですが、誰でもオススメできる投資ではありません。
正直言うと上がる自信がないものも含まれています。なので、これから投資をする人なら、あまり真似しないほうがいいかもと思っています。
株に投資する場合には、「平均点を狙う投資」と「平均点超えを狙う投資」の2つのタイプがあり、この2つは同じ投資として扱うのをためらうくらいリターンを上げるために必要な考え方が違います。
これから投資をする人がまず必要なのは「平均点を狙う投資」で、私が出来るかどうか分からないけど挑戦して取り組んでいる「平均点超えを狙う投資」で採用している銘柄はあまり参考にならないと考えています。
この記事のポイント
- 投資には「平均点を目指す投資」と「平均点超えを狙う投資」の2つのタイプがある。
- 「平均点を目指す投資」はダウやS&P500などの株式指数と同じリターンを上げることを目指す投資。これから投資を始める人でもはじめやすく、長期リターンで実質6-7%/年が期待できる。
- 「平均点超えを目指す投資」は株式指数を超えるリターンをあげることを目指す投資。「平均点を目指す投資」よりも多くの知識と市場理解が必要な上に、狙いが外れればS&P500のリターンを簡単に下回る。
- これから投資を始める人におすすめなのは「平均点を目指す投資」だが、私の投資はタイプが違うのであまり参考にはならないかもしれない。
もしも、私が家族や親戚にアドバイスをするなら、基本的には「平均点を目指す投資」をすすめます。
平均点を狙う投資とは
「平均点を狙う投資」とはダウやS&P500などの株式指数と同じリターンをあげることを目指す投資です。株式指数とは、日本株なら日経平均やTOPIXなどの市場全体の値動きを表す数字です。
「平均点を狙う」というと聞こえは悪いですが、例えば米国株のS&P500は1970年からの50年間で40倍も上昇していて、そのリターン(平均で年間7%超えのリターン)は目を見張るものがあります。

投資をしたことがなかった人が今まで手にしていたのは、金利がほぼゼロの預金の利子だけでしたが、これを一気に7%前後にまで引き上げるのが「平均点を狙う投資」です。
具体的な投資手法
「平均点を狙う投資」の具体的なやり方は、2つあります。
- (1)株式指数に価格が連動する商品を購入する(たとえば、S&P500ならバンガードS&P500 ETF(VOO)など)
- (2)有名な企業の株を10-20銘柄くらい購入する(銘柄数を増やすと、株式指数に似たリターンになります)
オススメは(1)です。1つの商品を買うだけで投資の目標としている株式指数と同じリターンが得られるので、簡単に始められて、途中で手間がかからず、長期保有でほったらかしにしても問題ないという利点があります。
デメリットについても詳しく知りたいという人は、こちらに詳細をまとめましたのでご覧ください。
【投資戦略】インデックス投資のメリットとデメリットを詳しく解説します。
インデックス投資は、S&P500などの株価指数(株式インデックス)に連動する商品を保有し続けて長期的なリターンを狙う投資スタイルで、初心者でも投資経験者にもオススメです。この記事では投資を既に経験している人にも参考になるように、インデックス投資のメリットとデメリットを詳しく紹介していきます。
どんな人に向いているか
「平均点を狙う投資」に向いている人は次のような人です。
- これから投資をはじめる人(簡単にはじめられる)
- 投資に時間をかけるよりも仕事やプライベートを優先したい人(手間がかからない)
- 少々退屈でも着実にルールが守れる人(長期保有が前提)
平均点を狙う投資はこれから投資を始める人におすすめですが、投資経験者でもしっかりリターンを出すのにとても良い方法です。
平均点超えを狙う投資
一方で「平均点超えを狙う投資」とは、S&P500などの株式指数を超えるリターンを目指す投資のことです。
一言でいうと簡単ですが、平均点を狙う投資に比べて考えることが多く、投資のプロでも株式指数を超えるリターンをあげ続けるのは難しいと言われています。
私も平均点超えを目指した投資をしてますが、まだ決して上手く行っているとは思いません。ひょっとすると叶わない目標を立てているかもしれません。
たとえば、「良い企業の株を買えば株で儲かる」というシンプルな考えでは、安定して平均点超えすることはできません。世界には巨額な資産を動かす優れた投資家が星の数ほどいるので、その人たちに良い企業の株が買われて割高になっている可能性が高いからです。
この例からわかるように、平均点を超えるためには最低でも次の2つの理解が必要になります。
- 世の中の投資家たち(市場)の動きを理解する。
- 市場がまだ買っていない投資先の魅力を自分が知っている、もしくは市場の考えが悲観的すぎることを自分は知ってい て、その判断が正しい。
難しい市場平均を超えですが、比較的狙いやすいのは、株式市場全体が大幅下落して悲観的になっているときです。2020年3月のコロナ流行時で、投資家はどんな資産でも売りに出る悲観的な動きに出ましたが、この時に「市場はネガティブになりすぎていると」判断できた人は安い株を購入して大きなリターンを手にしたはずです。
また、世の中の多くの人が敬遠している投資にも、市場平均超えのチャンスはあります。
例えば、2020年時点で石油・航空・ホテル・商業不動産は、業界全体が絶不調でどの企業の株も大きく売られていますが、業界の全企業が倒産するわけはなく、いつかは業績が回復する企業がいてもおかしくありません。
どこか浮上する銘柄を見つけて当てられれば、市場平均超えのリターンを手にできます。ただし、もちろん自分の判断がハズレた場合には、市場平均のリターンを簡単に下回る結果に終わることになります。
その他の市場平均超えのアイディアを以下にいくつか列挙しましたが、自分の判断が正しいかどうかは誰にも分からないのでこの投資でリターンが出せるかどうかはやってみないとわかりません。
平均超えのためのアイディア例
- 株が大きく下落しても、次第に株価が回復すると判断して、追加投資をする。
- 市場予想よりもずっと早く・大きなインフレがくると判断して、ゴールドや不動産に投資する。
- 自動運転や宇宙開発など、まだ市場が完全には織り込んでいない将来の技術に投資する。
- 次の株価低迷期は市場が考えるよりも長期化すると判断して、長期低迷に強い配当再投資を重視する投資をする。
さいごに
2020年時点の私の投資は、「平均超えを狙う投資」を目指していますが、それが成功するかは分かりません。
平均超えを狙う投資は必要な知識が多く、しかも投資の判断が間違っていれば市場平均を大きく下回る恐れもあるので、私の保有銘柄ではリターンを上げられない恐れもあります。
なので、これから投資を始める人にまずは「平均点を狙う投資」で着実に7%前後のリターンを得る術を習得して、さらに投資に費やせる時間も好奇心もある場合は私のポートフォリオの銘柄も覗いて、真似はしないが参考にする程度にとどめてもらえると嬉しいです。