このブログは米国株ブログですが、最近インドが気になりはじめています。
長期投資を目指しているなら、そろそろインドに少しだけ目を向けてみるのも面白いと思っています。
インド株は実は過去数十年間も長い間、長期的に右肩上がりに上昇しているだけでなく、将来的に世界のトップクラスの高い成長率が見込めます。
また、そのインドは近年経済に変調をきたしていて、今後景気が停滞すれば株価が下がって安値で買えるチャンスが来るかも知れません。
この記事のポイント
- インドの経済に変調が見れる。日経新聞はインドに金融危機の兆しがあると伝えている。
- 一方でインドには将来性がある。また、今までの株価の推移を見ても、右肩上がりで素晴らしい。
- もしも、インドで金融危機が起こってインド株が大きく下げる局面が来れば、長期的に見ればチャンスかも知れない。
私は変わらず米国株メインで投資をするつもりですが、インド株に下落があれば数%から10%程度保有するのはありかなと考えています。
インドの経済の不調
インドの経済が何か変だといろんなニュースで聞きますが、重要そうなものを上げると次の2つです。
- GDP成長率が急速に低下している。
- インドの不良債権比率が伸びていて、金融危機も起こりうると言われている。
まず、年別にインドのGDP成長率を見てみると、急速に低下しています。
また、インド政府の発表では2019年度(2019年4月から2020年3月)までのインドのGDP成長率は5.0%となって11年ぶりの低成長になると言われています。
2019年度GDP成長率は5.0%の見通し、11年ぶりの低水準(ジェトロ)
しかも、インドの銀行は融資がずさんなようで、不良債権の比率が高まっているようです。
インド、金融不安の足音 「不良債権予備軍」2割超(日経新聞)
日本が不良債権の処理に何年も苦しんだように、インドの不良債権の問題も解消されるまでにしばらく時間がかかると思います。
この記事を書いている2020年2月のインドの株式指数は歴代最高値圏ですが、日経新聞が伝えるような金融危機が起こるなら、危機から数年間は株の買い場が来るかも知れません。
長期的には有望なインド
誰もが知るところですが、インドは長期的には有望な投資先です。
- インド株指数は長期的に右肩上がり。
- 2027年には中国を抜いて、世界の人口第1位になる見通し(ブルームバーグ)
- 2020年~2025年にかけて、一人あたりのGDPが3,000ドルを超え、自動車や家電などの消費が急速に伸びる。
- 2030年にはGDPは日本を抜き、中国・米国についで第3位になる。
インドの株ですが、あまり知られていませんが長期的に右肩上がりです。グラフを見たほうが早いかも知れません、こちらです。
2010年代では好調だった米国株にやや劣りますが、2000年代までに含めるとインド株に軍配が上がります。
また、2020年代には人口が世界一になる上に、消費者の所得も伸びて消費も伸びるはずです。
最近では、株が買われる過ぎている上に、経済成長率も低下していて株が割高(PRE:25.24)になっていますが、次に株価の低迷が訪れたときには、それは長期的には買い場の到来かも知れません。
他の国投資するよりも、遥かに長く10-30年の期間の投資が求められる気がしますが、少額でインドへの投資を検討するのはありだと思います。
とりあえず、株価アプリにインドの株式指数(SENSEX)を追加して、自然と視界にインド株指数が入ってくるようにすることから始めたいと思います。
中国が直面していたのと同じ人口動態、金次第の法制度、ばかげた規制、腐敗政治、すべてがインドにはある。これは、これ以上悪くならないことを意味している。(ジェフリー・ガンドラック)