2020年大統領選前に景気後退入りする確率は40%
世界最大のレイ・ダリオによると、2020年大統領選を前に40%の確率で景気後退入りをすると見ているようです。
なるほど、最近のアメリカの景気の力強さからすると2019年での景気後退入りがなさそうなのは頷けます。しかし大統領選は2020年11月です。2020年の後半でもなお、景気後退入りする確率が40%というのは、やや保守的な印象を受けました。
また、レイ・ダリオは通貨安競争についても言及していますが、これは最近のダリオが金を推奨している発言ともつながる話です。私は今、株を買うためのお金は大部分を現金で一部は債券で持っていますが、現金ではなく金への投資も考えようかと思い始めています。
レイ・ダリオが見ている今後の世界経済
レイ・ダリオのCNBCのインタビューでの発言内容をまとめてみました。
【米国景気後退について】
- アメリカの景気後退入りはすでに不可避の状態にある。唯一の疑問はそれが「いつ」なのかだ。
- 次の大統領選(2020年11月)前に景気後退入りをする可能性は、40%程度と見ている。
【金融政策について】
- 世界経済の減速によって、アメリカも含めて世界の中央銀行は今以上に金融政策を発動させることになる。
- しかし、それでも景気サイクル後半での政策金利引き下げでは、期待してたような景気を刺激する効果は得られないかも知れない。
【通貨戦争について】
- 金利の引き下げで効果が得られないとわかると、世界中の国々は経済成長をさせるために通貨を引き下げる行動に出るだろう。通貨が他の国よりも安くできれば、輸出を有利に進めることができる。
- よって、私(レイ・ダリオ)は今後3年間で、より多くの通貨安競争を見ることになると思う。それはあからさまな為替介入の形をとるのか、それとも金融政策が通貨安を引き起こすのかはわからない。
通貨安に備えたゴールドへの投資について
レイ・ダリオは今後3年間で世界中の国の通貨安が起こると予想しています。これは直近でレイ・ダリオが金(ゴールド)への投資を進めている記事ともつながる話です。
レイ・ダリオ、株で儲かる相場の終わりと金への投資が有望な理由。
私は株の下落が起きた時のための投資資金として、現金と一部債券への投資をしていますが、金(ゴールド)への投資も少し考えてしまいます。
過去の金の価格の推移を見てみると、サブプライム・ローン問題が明らかになったのは2007年、アメリカが景気後退に陥ったのが2008年1月ですが、ゴールドは歴代最高値の2011年まではうなぎ登りで価格が上昇しています。
次の景気後退でも同じような価格の推移をするならば、まだ2019年の現時点でもゴールドへの投資は間に合いそうです。
ゴールドの価格に連動していて、手数料が少ない代表的なETFも調べてみました。よければご覧になって下さい。
【購入候補】いまこそ輝くゴールドの魅力。景気後退期に備えたゴールドETF。
近く、私はゴールドの価格に連動するETFのiシェアーズ・ゴールド・トラスト(IAU)を購入しようかと考えています。