フェイスブックの2019年第2四半期は、アナリスト予想を上回る結果でした。時間外の取引で株価は+3.2%上昇しています。
- 一株利益:1.99ドルアナリスト予想の1.88を上回る。
- 売上:前年同期比+27.7%で$168.9億ドルでアナリスト予想を4億ドル上回る。
その他フェイスブックの重要指標についても、予想を上回る結果ができいます。ひときわ目を引くのは、1ユーザあたりの売上で、予想を大きく上回っています。
- デイリー・アクティブユーザ:15.9億人、アナリスト予想15.9億人と一致。
- マンスリー・アクティブユーザ:24.1億人、アナリスト予想24.1億人と一致。
- 1ユーザあたりの売上:$7.05、アナリスト予想$6.87を上回る。
※デイリー・アクティブユーザ/マンスリー・アクティブユーザはそれぞれ、1日/1ヶ月あたりのユーザ数のことです。
それでは、決算報告資料を振り返ってみたいと思います。
順調な売上増加と、当局とへの和解金でダメージを受けた利益
売上は前年同期比で+27.7%。一方で、利益については個人情報巡る問題の和解金で、米連邦取引委員会(FTC)に対して50億ドルを支払うことになっているので、前年比で大幅な減少をしています。
フェイスブック、制裁金50億ドル支払い-個人情報巡る当局調査に決着(ブルームバーグ)
これを受けて、1株あたりの利益も大幅な減少をしています。
未だに成長を続けるユーザ数
デイリーアクティブユーザは15.9億人、マンスリーアクティブユーザは24.1億人とさすが世界屈指のソーシャルメディアをもつフェイスブックです。
内訳を見ると、欧米のユーザ数は頭打ちになっていますが、アジアとその他地域では未だにユーザ数を増やしています。
一人あたりの売上は前年同期比で+18%増加
Wolrd Wide(世界)での一人あたりの売上は前年同期比で+18%の増加を見せています。こちらも順調です。
フェイスブックはグーグルと世界中のデジタル広告収入を分け合っている2強の1つですが、2019年第2四半期も相変わらずの強い成長を見せています。
昨年からフェイスブックや傘下のInstagramでは、アプリ内でストーリーと呼ばれる新しいタイプの広告を提供して、広告提供する会社が新しい広告になれるまで、広告収入の成長の鈍化が懸念だとアナウンスされていましたが、そうした懸念も自然と聞こえなくなってきました。
結果的には広告収入を伸ばす良い一手となっているようです。
詳細資料はこちらからダウンロードできます。
Facebook Q2 2019 Results
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