今年は本当にやることのない退屈な投資の日々を送っています。
それもこれもアメリカの景気後退を待っているのに、それがなかなか来ないせいです。
厳密にいうと景気後退を待っているというよりも、景気後退の最悪期で株価が安くなったタイミングを待っていると言ったほうがいいかもしれません。
景気後退の突入すらまだ来ない状況なので、この待ちの状態はまだかなり長いのではないかと感じます。
この記事のポイント
- 景気後退には3つの段階がある。(1)景気後退前に株価が始める時期、(2)景気後退の突入の時期、(3)景気最悪期。
- 株を買うタイミングとして狙っているのは景気の最悪期でその時には失業者がピークを付ける。
- 今はまだ嵐が過ぎ去るまで待つだけ。
景気後退の3つの局面
今の私は景気後退で株価が下がるのを待っている段階です。
でも、景気後退と言っても次の3つの段階があります。
- (1)景気後退前に株価が勢いよく下がり始める段階
- (2)景気後退突入
- (3)景気最悪期≒株を買うタイミング
リーマン・ショック時を例に見てみましょう。
(1)は景気後退を前に、株価が急速に下落をはじめる段階です。
この段階では楽観的な株式投資家ですら「どうも景気後退は避けられなさそうだ」と利益の低下を織り込んで株価が下がります。投資家は先を見通して株を売買するので、ふつうは景気後退前に下落が始まります。
そして、失業率が悪化して景気が悪くなるといよいよ(2)景気後退突入となります。
しかし、景気後退は長く(2)のタイミングではまだ株価の買い場はやってきません。
景気が最悪期に差し掛かった(3)が買い場です。これは失業者が最も増える時期となっているので、失業者が減り始めたら谷は超えたと思って株を買いに行って良い時期です。
次の景気後退について
さて、では今回2023年から2024年にも突入すると思われている景気後退では、どのタイミングで(1)(2)(3)がやってくるのでしょうか。
(1)は最も先読みがしづらいのですが、(2)の景気後退突入のタイミングなら比較的推測しやすいかもしれません。
たとえば、クリーブランド連銀では景気後退がいつやってくるかを予想するページがありますが、それによると2023年10-12月期(第4四半期)からマイナス成長が始まっており、このあたりが怪しそうです。
今のアメリカの求人数の多さを考えると23年第4四半期ではなく、もう少し後になりそうな気もします。
いずれにしろ、(2)景気後退突入の時期はあと数四半期と言ったところです。
では、景気後退前の株価下落はいつになるでしょうか。最速で株の下落がやってくるのなら、株価に変化の起こりやすい時期と言われている9月や10月かもしれません。
最近の米国株のチャートには少し不穏な空気を感じます。
しかし、そうでないなら求人数の状況からすると(今のペースで求人数が減少すれば2024年年明けにはコロナ前の状態に戻って失業率は上がりやすくなるので)、2024年には景気後退が意識されて株価が下がるのかもしれません。
色々言いましたがやれることは待つことだけなので、じっくり待ちたいと思います。