テスラの決算発表があったので、取り上げたいと思います。
実は、このブログでテスラの決算を取り上げるのは初めてになります。
テスラはこの数年間で利益成長の実績を積み上げた一方で、2021年時のおかしなほど割高な株価はいくらか下がってきたので、そろそろ購入対象になりえるかを検討する段階に入ったように思います。
今はまだテスラ株を買うつもりはありませんが、次の景気後退時が起こった後に購入する銘柄としては面白いかも知れません。
この記事のポイント
- 売上も一株利益も予想を超えて、決算発表後に株価は上昇した。
- 同じ時期に低迷している他の大手ハイテク企業にはない高い成長率がある。
- ただし、今後景気後退があると考えるなら、買い場はまだ来ていない。景気の谷底を打ったことを確認してからの投資でも問題ないはず。
テスラの決算書を見るのはほぼ初めてだったので、何を注視して見るべきデータなのか勘所がいまいちわかっていません。
これから何四半期か継続的に眺めて、見る目を養っていきたいと思います。
10-12月期の業績
テスラですが、10-12月期は一株利益も売上も事前のアナリスト予想を超えたようです。
- 一株利益:$1.19($1.13)
- 売上:$24.32B($24.16B)
この決算の前はアナリスト予想の下げが続いていたと聞いていましたが、その予想を無事に越えることができたことで決算発表後は株価を上げています。
売上の成長率は、多くの投資家が注目するだけあって高いと感じます。
先日のマイクロソフトの決算が売上成長率が2%だったことと比較しても、成長率はかなり高いです。
景気後退が来るならテスラの買い場はまだ
ですが、恐らくテスラの買い場はまだ来ていないと思っています。
私は2023年にアメリカが高い確率で景気後退になると思っているのですが、特に車(耐久財)は景気に左右されやすいので、アメリカの景気が冷え込んだときにはテスラ自慢の成長率も今後かなり鈍化するはずです。その時が買い場です。
景気後退にまでまだ時間があるので売上成長の急減速までには数四半期かかると思いますが、2022年からのアメリカの金利上昇の影響を受けて自動車ローンの金利も上がっているので積極的に車が売れる展開でもないとも思います。
まとめるとテスラ株が今買いになるのは、アメリカが景気後退を回避しつつ金利も下がるような展開(つまり、景気後退回避かつインフレも収まるノー・ランディングの展開)になりますが、それはかなり望み薄です。
今はまだ待ちの状態で良いと思います。
GAFAMなどの大手ハイテクに比べるとテスラは成長率が高いので、次の景気後退の谷さえすぎれば投資のチャンスは大きく広がっているはずだと思います。
あと調べておきたいのは、テスラには他の企業が真似できないような強み(経済的な濠)があるのかどうかです。買い場まではまだ時間があるはずなので、少しずつ調べていきたいと思います。