今週は週の半ばに注目度の大きなイベントがいくつか控えています。
それらについて、ツラツラと書いていこうと思います。
今週の注目度の高いイベント
- (1)FOMC。利上げはおそらく1%ではなく、0.75%になりそう。
- (2)大手ハイテク企業の決算。アルファベット、マイクロソフト、アップル、アマゾン、メタの発表が控えている。
- (3)米4-6月期GDP。2期連続のGDPマイナス成長で、景気後退入りするか。
FOMCについて
今週おそらく一番話題になりやすいのは、アメリカの金融政策を決める会議(FOMC)です。ですが、恐らく今回も特にサプライズなく無風で終わると思います。
最近のFOMCの利上げ幅は、全て直前まで市場が予想していたものと一致しているので、今回も恐らく市場の予想通りの展開になる気がしています。
下図のように今のところ次のFOMCでは0.75%の利上げが予想されているので、月曜日のうちに何もなければもうこれで確定だろうと思われます。
本格的にインフレを退治するなら1.0%の利上げをやるのが良いと私は思っていますが、その展開はのぞみ薄です。
大手ハイテク企業の決算について
4-6月期の決算の業績はどの企業もあまり心配していません。強いて言うなら、4-6月期で少し危うさを感じるのはアマゾンとアップルくらいです。
大手ハイテク企業の中でもアマゾンだけは倉庫などで多くの従業員を雇っているので、人件費の高騰が利益を圧迫しうると思ってます。ただ、それでも利益の稼ぎ頭のクラウドコンピュータAWSが好調なら、逆境を跳ね返す力はあるとも思います。
また、アップルは中国の消費減速の影響を受けて苦戦しているかも知れません。しかし、それなら事前にもっとハッキリとその旨の利益警告をアップルが出すのではないかとも思います。なので、4-6月期で業績に悪影響あるのはドル高くらいになりそうです。
決算で問題があるとすれば、7月-9月の業績についてどの程度の悲観的なコメントが出るかです。
スナップの決算で見たように、7月にアルファベットやメタの広告収入も大きく減少しているようなら、ネット企業全体の雲行きが怪しくなります。
>>7月に売上急減しているスナップ。インターネット広告企業の決算に注目集まる。
米4-6月期GDP
最後に注目度が大きいと思われるのは、アメリカの4-6月期のGDP成長率の発表です。
エコノミストの間では実質GDP+0.3%成長が予想されていますが、アトランタ連銀のGDPNowというサイトの予想ではマイナス1.6%成長になると言います。
もしも、実質GDP成長率がマイナス成長になるなら、2四半期連続になってテクニカルな景気後退と呼ばれるようになります。
この結果が出たときに市場にどのような反応があるのか、少し気になるところです。