もう少しで2022年も半分が終わります。毎年同じことを言っていますが、時がたつのは本当に早いです。
ただ、時が経つのは早く感じましたが、この半年間は大きく投資の環境に変化が見られてかなり濃密だったと思います。
この記事は少し雑談めいた内容になりますが、半年前と今の差について見ていきます。
この半年間の変化
- 2022年の政策金利の引き上げ見通しが大きく上昇した。
- 政策金利の急な上昇の影響を受けて株価が大きく下落した。しかし、利上げ予想の引き上げ幅に比べると、株価の下落は小さいように見える。
- 政策金利予想か株価のどちらかが間違っている恐れがあり、2022年後半も政策金利と株価は大きく動く可能性がある。
急速に引き上げられた政策金利予想
この半年前のブログを見返していたのですが、一番驚いたのは市場の政策金利の引き上げ予想の変化です。
6月末現在では、2022年末までにアメリカの政策金利は3.50%から3.75%まで引き上げられると投資家たちは予想しています。
このような予想は今でこそ聞き慣れたものになっていますが、1月時点の投資家の予想はこれとは全く異なるものでした。
1月時点の記事を見てみると、2022年末までに引き上げられる政策金利はたったの1.25%で、今の予想の3分の1ほどでしかありませんでした。
この急な政策金利の引き上げが必要になった背景は、言うまでもなく上昇が止まらないアメリカのインフレ率です。
最近は銅の価格が下がったり原油価格が下がったりとインフレが落ち着く兆候も見られていますが、過去のアメリカの様子を見ているとインフレは一度火がつくとかなり長引くようなので、まだ私は楽観視していません。
政策金利予想の引き上げと株価の下落
こうしてあらためて政策金利予想を振り返ると、どうりで2022年の米国株はパッとしないはずはずです。
政策金利の引き上げは株価に悪い影響が出てしまいますが、2022年に政策金利が大きく引き上げられると投資家が身構えたために、株価はこの半年で大きく下落したようです。
ただ、S&P500も利上げ予想を2%以上も引き上げたわりには、あまり大きく下落していないなというのが私の感想です。
2022年内の利上げ幅を1.25%だと予想していた1月下旬時点から、利上げ幅を3.5%にまで引き上げた6月末現在までS&P500は11%しか下げていません。本当にこれほどの利上げを実施するなら、株価はもっと下げて良いだろうと思います。
つまり、「政策金利予想」か「株価」のどちらかが間違っているように思えます。なので、これから半年の間に「政策金利の予想」か「株価」のどちらかが大きく動く可能性は十分あります。
どちらかに修正が入るかと言えば、現時点での私の考えでは、次の下半期のどこかで株価のほうが大きく下方修正する可能性が高いと思っています。利上げでインフレを抑えるということは、需要(≒企業の利益)も抑えられる恐れがある点を、株式投資家はまだ株価に反映できていないと考えているからです。
これから半年も政策金利予想と株価は頻繁にチェックしていこうと思います。