2022年はなんだか暗い話が多いです。
タイトルに書いたとおりなのですが、今年の1-3月期のアメリカのGDP成長率はわりと低い数字になりそうです。
まだ3月を1ヶ月も残している段階の予想なので、全く当てにならないことを承知でGDPの予想値を見ていますが、±0%という数字も見え隠れしています。
この記事のポイント
- アトランタ連銀のGDP予想値(GDPNow)の最新の数字では、アメリカの22年1-3月期のGDP成長率は±0%と出ている。
- GDPNowは1-2%予想がブレることもあるので参考程度に見る必要はあるが、どうも1-3月期のアメリカは低成長のようす。
アメリカの低いGDP成長率
中央銀行FRBのアトランタ連銀は、次のアメリカのGDP成長率を予想するGDPNowというサイトを公開しています。
現時点でこれをみると、22年1-3月期のアメリカのGDP予想値を見ることができるのですが、この数字がどうも冴えません。
この記事を書いている3月6日で確認してみると、GDPNowによるアメリカのGDP成長率予想はゼロ%成長と書かれています。
私もこのデータは毎日見ているわけではないので気づかなかったのですが、GDPの予想値は2月末時点ではマイナス0.5%を指していたこともあったようです。
まだ予想の確度はかなり低い
冒頭でも書いたように、この予想はまだ確度がかなり低いはずなので、そんなに慌てなくて良い数字だとは思います。
GDPNowの値は1-2%前後ズレることもあり、エコノミストたちは今のところ2%前後を予想していることを見ても、GDP成長率はゼロやマイナスになる可能性はそれほど高くない気がします。
ただ、2021年までアメリカのGDP成長率は以下のグラフのように高い数字が続いてた頃とは、状況が変わりつつあるのは認識しておいたほうが良さそうです。
低成長をもたらすインフレとその対応策
ここまで読んで「アメリカって、景気良かったんじゃなかったの?」と驚いている人もいるかも知れません。
企業の売上も賃金も伸びているはずなのに、経済成長をしていないというと変な感じがしますが、その違和感の正体は高いインフレ率です。
昨日の記事でも話でもしましたが、一見すると売上が伸びて賃金が伸びているように見えてもモノの値段がそれ以上に上がっているので、インフレの影響を除くと実質でほとんど成長できていないようです。
>>賃金の伸びが物価に勝てないアメリカ【22年2月雇用統計】
私は2022年前半から景気後退が始まるとはまだ思っていませんが、このままでは2022年後半や2023年前半にアメリカで目に見えて低成長になる時期が来る気がしています。
その時期を前に「景気をさらに冷やすことを覚悟で、元凶のインフレを退治するための利上げを進めるか」、それとも「インフレはまだ若干残っているが、景気を支えるために利上げを止めるか(または利下げをするか)」の議論が起こるはずです。
このブログでは何度もこの話をしていますが、理論的には前者をすべきだとはわかっていても、景気低迷と株価下落の痛みに耐えかねたアメリカは後者を選ぶ気がしています。
その選択がされれば、米国株は今の景気サイクルでの最後のひとあげが起こるのだろうとも思います。