2021年は反省点の多い年になりました。
予想していなかったことがいくつかあったのは例年通りですが、その数が多かった上に、予想外なことが起こったときにその流れにうまく乗るのが難しかったです。
この記事では、2021年に私の予想を超えて起こったいくつかの出来事と、その対応の反省点を書いていきたいと思います。
この記事のポイント
- アメリカのインフレは予想以上に上昇した。インフレがこれほど強く長引くことが予想できず、インフレに強い資産を早々に手放してしまった。
- 思っていたよりも長期金利が上昇しなかった。長期金利の上昇を予想してハイテク株を売り、割安な株にシフトしてたが、その恩恵は受けられなかった。
- 中国株が予想以上に低迷した。当初考えていたよりも中国は景気が悪化しているので、投資が報われるのは時間がかかりそう。
予想以上に上昇したアメリカの物価
私は2021年のはじめからアメリカで物価が上昇する恐れがあると警戒していましたが、この1年間のアメリカの物価上昇は想像以上のものがありました。
2月上旬には次の記事の中で「5-6月には前年比3%を超える物価の上昇が見られるかもしれない」と言っていましたが、実際には3%はラクラク超えて11月には6.8%まで上昇しました。
>>2021年の米国株、5月から6月頃の一時的な下落を少し警戒しています。
もしも、これほどまで物価の伸びが大きくなることを強く信じていられたなら、インフレに強い資産をもっと長く保有しておくべきだったと反省しています。
私は年初からコモディティETF(GSG)、石油株、銅を生産する会社などの素材株を保有していましたが、ここまで強いアメリカの物価の伸びを予想できずに夏場で売ってしまいました。
こうした銘柄の売却判断を誤らなければ、今年のリターンはもう少し良かったはずです。
2021年の後半からはインフレが持続しそうなのかどうかを判断するために、どんなモノの物価が伸びているかの内訳を精査するように改めました。次にインフレ率が変動するときには、もう少しうまく投資が判断できるようにしたいと思います。
思ったよりも上昇しなかった長期金利
この1年間で予想以上にインフレ率が上昇したのも驚きでしたが、インフレになったら価値が減少するはずの長期米国債がほとんど売られなかったのが一番の驚きでした。
2021年のアメリカは40年ぶりの好景気になると予想されていた上に、物価も上昇すると思っていたので、好景気とインフレでは不利な長期国債が売られて長期金利が上昇するとばかり思っていました。
なので、長期金利が上昇した場合に株価に逆風が吹く割高なハイテク株(グーグルの親会社のアルファベットなど)を手放して、タバコ銘柄などの割安な株を保有していたのですが、この投資は2021年で報われることはありませんでした。
今の私には長期金利の行方を予想するには力が足りないことをさっさと認めて、市場の投資家が長期金利を下げてくれている間にハイテク株を書い直せばよかったとも思います。
アルファベット株は2021年は約+70%でかなり株価が上昇していたので、長期金利の判断一つでアルファベットのような株を手放したのは痛かったです。
さいごに
2021年の反省点としては、中国株の投資のタイミングも悪かったと思います。
かなり安くなったことを確認して2021年は中国株の買い増しを何回かしたのですが、まだ底を打っていないようです。
以下の記事にも書きましたが、中国は不動産市場を安定化できなければ今後数年は景気も株価も低迷する恐れがあるので、我慢しながらの投資が続きそうです。
>>現時点でどの資産にチャンスがあるか【2021年12月版】
こうして振り返ると、2021年は良い銘柄に目をつけていたにも関わらず、タイミングの判断が良くなかったものが多かったです。
インフレや長期金利の読みが甘かったせいで、せっかく保有していたアルファベットやコモディティETFを早く手放してしまったのもタイミングの失敗でした。
幸い銘柄選択はそれほど間違っていなそうなので、今後は投資の売買の判断をもう少し磨きたいと思います。