2021年も年末になってきたので、この1年間を振り返る機会が何かと増えてきました。
1年前に自分が書いた記事を見返して、すぐに気づくのは「今とポートフォリオがずいぶん変わったな」という点です。
保有している資産がどう変わったのか、なぜそのような変化が起こっているのかについて私なりの考えを書いていきたいと思います。
この記事のポイント
- この1年間で大きく変わったのは、保有資産の割合。米国株の比率が減った。
- 米国株に弱気になっているわけではないが既に割高で、長期的な目線で米国株に投資してもそれほど大きなリターンは期待できず、あまり魅力を感じない。
- 投資はその時点で予想するリターンが大きくなるようにポートフォリオを組むのが基本なので、その結果、資産に占める米国株の割合が減っている。
減少した米国株の割合
冒頭で1年前とポートフォリオがずいぶん変わったと言いましたが、資産構成だけでもどう変わったのかを見ていきたいと思います。
1年前の2020年12月の自分の資産を確認してみると、次のように米国株と欧州株は資産の47%を占めていました。
対する現在の資産ですが、米国株・欧州株の割合は21%にまで減少しています。
米国株の保有割合が減っている理由
米国株に弱気というわけではないのですが、大きく次の2つの理由から資産に占める米国株の割合は減っています。
- (1)ビットコインが2021年で+75%上昇したのに、まだ売却していないので、米国株の割合が減っている。
- (2)長期的に見ても2021年の米国株は割高で、今から長期投資をしても10年のリターンは大きくない。
ビットコインの価格上昇は、2021年を残り1週間切った段階で+75%超とかなり好調でした。
一方で、米国株はビットコインよりもずっと小さいリターンだったために、資産に占める米国株の割合が大きく減少してしまっています。
ただし、2022年にはビットコインを含む暗号資産を売却予定なので、来年2022年のどこかで暗号資産の伸びによる米国株の保有比率減少には歯止めがかかる予定です。
そしてもう一つの理由ほうが問題なのですが、やはり2021年はどうしても米国株は割高に見えて魅力的な投資対象に見えなかったという点があります。
以下は2021年の8月に書いた記事なのですが、2021年の米国株はかなり割高で投資したとしても10年のリターンは過去の平均成績を下回る結果になりそうだという話をしました。
長期投資家にとってかなり割高な2021年の米国株
この記事を書いている2021年は米国株は長期投資家にとってかなり割高だと思います。数ヶ月から1年程度でリターンを得るタイプの投資家は別として、今後10年米国株に寝かせっぱなしの投資をするようなら、警戒したほうが良いかも知れません。
割高な株価がついているときに株を買ってしまうと長期リターンは下がる傾向にあるのですが、2021年のような米国株がPER30を前後するような割高な年に株を買ったとしても10年後にはマイナスのリターンしかえられない可能性すらかなり高いと過去のデータは言っています。
今後さらに米国株の保有比率が下がる可能性も
私は米国株を中心に投資対象を探していますが、あまり魅力的でないなら無理をして投資をしなくても良いとも思っています。
なので、2021年は追加投資をするにしても米国株以外を選ぶことが多かったです。
このブログは「米国株投資ブログ」と名乗ってますが、正直にいうと最近は年々有望な米国株の名前を上げるのが難しくなってきています。
米国株の投資アイディアを目当てに読みに来る人も少なくないはずですが、私の米国株の保有比率が年々下がっているのも心苦しいです。
より一層心苦しくなる前に予告をしますが、2022年は(少なくとも年半ば頃までは)米国株は下落をしてもなんだかんだ最高値を更新するなど耐えられると思っていますが、アメリカの政策金利の引き上げのペースが早まったり景気後退の足音を感じたりした場合には、さらに米国株の比率を引き下げるつもりです。
2022年の投資は割高感が強まる米国株から、どこに資産を移すかが私の投資の中で焦点になりそうです。