この記事では普段と少し変わって、最近思っていることを書いていきたいと思います。
まだまだ先の米国株の心配ごとについてです。
大規模な金融緩和に支えられて10年以上も米国株は好調が続きましたが、この時代が終わった後には米国株は長い低迷期に入るのかなと行く先を案じています
あまり強気になれない米国株
私は2013年から米国株に投資をしているのですが、年を経るほどに自分が米国株に対して弱気になっている気がします。
20-30年以上の超長期で考えた場合なら、やはり米国株は良い投資先になるだろうと思っています。しかし、その長い道の中のどこかで10年間は伸び悩むような経験するかもしれないと覚悟もしています。
詳しいことは以下の記事に書きましたが、気にしているのは2010年から10年続いた金融緩和が米国株を押し上げた時代の終わりです。
これから数年後になるのか10年後になるのかわかりませんが、どこかでアメリカの大規模な金融緩和の時代は終わると思っています。
金融緩和の時代の終わり方
一番考えられるパターンとしては、インフレが高止まりしてアメリカ国民の不満が膨れ上がるかドルの価値が大きく下落するなどの金融緩和と財政刺激策の副作用に耐えられなくなった頃に、その時代の終わりが来るのだろう思います。
10年以上続いた大規模な金融緩和の時代が終われば、その恩恵をうけて高値がついていた米国株が長い時間をかけて下落するかもしれないと心配しています。
金融緩和の時代の終わりの察知の仕方
投資で問題になるのは、今の大規模な金融緩和の時代の終わりがいつ訪れるかです。
ただ、金融緩和の終わりは中央銀行のFRBが決めることなので、予想したところで当たるものではありません。
(なんとなくの予想で良いなら、これからのアメリカは次の数年で景気後退になり、コロナ流行時のように金融緩和と政府の景気刺激策が行われてインフレが高止まりし、ようやくインフレ退治に本腰を入れて金融緩和が終わる気がしています。時期にすると2020年代半ばから後半です。ただ、これは予想というより想像に近いです。)
なので、私は金融緩和の時代の終わりは予想をするのではなく、毎月の経済データを見ながら「まだ不況を招くようなインフレではないな」とか、大きなドル安トレンドが始まっていないことを確認しながら米国株への投資を一部は継続させるのだと思います。
ひょっとすると、FRBのメンバーが口々に「景気回復のメリットよりも、インフレやドル安などのデメリットのほうが大きい」という金融緩和の負の側面を口にするかどうかのほうが、時代の終わりを察知できるかもしれません。
現時点では、FRBも投資家も「金融緩和はデメリットばかりで、もううんざりだ」という声はまだ少数派に見えます。
さいごに
この記事では、私の投資人生の中でいつかは来るだろう「金融緩和の反動で米国株が低迷する時代」について、漠然と考えていることを書いていきました。
金融緩和の時代はインフレかドル安で終わるのだろうと思っていますが、その終わりはまだ近いとは思っていません。
アメリカはヨーロッパのようにマイナス金利政策を導入してなかったり、日銀のように株価の買い入れをしていないなど金融政策を拡大できる選択肢が残っているので、「金融緩和が行き着くところまで行き着いた」という感じがしないからです。
なので、この記事を見てすぐに米国株を売ったほうがいいとか、2022年は米国株を売るべきというわけではありません。
ただ、長期目線で見た場合には、投資人生のどこかで金融緩和の反動で米国株が低迷する時代が訪れるものとして覚悟しています。